ストーリー東大名誉教授・岡秀夫さんが語る、家族を巻き込んだ「中年の上京」竹中美貴印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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上京にまつわるストーリーを紹介するシリーズ、今回は東京大学名誉教授の岡秀夫さん(80)です。九州大学で助教授をしていた44歳の時、家族とともに上京しました。住まい、パートナーのキャリア、子どもの受験、友人関係……。家族を巻き込んだ問題多き「中年の上京」とは。【連載】上京STORY進学や就職、それぞれの理由を胸に、多くの人が東京にやってきます。さまざまな経験をたどりながら、一人ひとりの「上京ストーリー」を描きます。マイホームを手放し、家族とともに上京 とにかく、中年になってからの上京は大変です。きっかけは東京大学からの誘いでした。 当時、私はオーストリア人の妻と、もうすぐ受験を控えた中3と小6の娘2人と福岡で暮らしていました。九州大でキャリアを積み、福岡のマイホームはつい2年前に大規模なリフォームを済ませたばかりで、大変気に入っていました。 それでも、学者にとって「東大」は魔物。その魅力にはあらがえず、打診を受けて数日で私の心は決まりました。結局、私のキャリアアップを優先し、家族みんなでの上京を決意しました。1990年、バブル期のことです。バブル期の上京、住まい探しに難航 最大の問題となったのは住まいでした。家探しのとき、福岡の感覚で希望の広さと価格を言ったら不動産屋に笑われました。笑うというより「バカにされた」という方が正しいかもしれません。福岡の自宅を売っても到底かないませんでした。 東大教養学部がある目黒区駒場を起点に、明大前、調布、多摩センターと、どんどん候補地は遠のいていきました。結局、八王子市内にテラスハウスを見つけました。福岡よりも狭く、通勤には往復3時間かかりましたが、再びローンを組まざるを得ませんでした。不動産価値の不合理さ、その悲哀を痛感させられました。 福岡での自転車通勤とはうって変わって、朝のラッシュ時には電車はぎゅうぎゅう詰め。通勤3時間をのぞいた1日21時間で、どうやってそれまでと同じ研究成果を維持できるのか、大いに悩みました。家族それぞれに大きな環境の変化 家族も大変です。一つは中3…この記事は有料記事です。残り1710文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人竹中美貴東京本社ネットワーク報道本部 専門・関心分野教育・子育て、地方自治関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする