深掘り第1回山上被告の転落は止められたのか 整えられなかった過去をたどる印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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2人の言葉は奇妙に一致していた。 「根は悪い人間ではないです」 裁判の証人となった母親は、元首相を銃撃したとして殺人罪に問われた息子を、そう言ってかばった。 息子も別の日、事件の「原因」を招いた母について問われ、こう答えた。 「基本的に悪い人間ではない」 「非常につらい立場に立たせてしまったと思います」 崩壊した家族。漂う思い。転落はなぜ、とめられなかったのか。 まだ裁判が始まる前、私たちは、事件を見つめてきた学者や宗教2世、山上徹也被告(45)の同級生ら8人にインタビューした。 「彼がどのような情報に触れていたのか」(作家の塩田武士さん) 苦しむ宗教2世が多いなかで「なぜ突出したのか」(ジャーナリストの鈴木エイトさん) 「純粋だった彼が、なぜここまで落ちていったのか」(高校の同級生) 「許されない犯行」という認識の一方、どうすれば事件を防げたのか、せめてそれを考えるための教訓を得たい、という裁判への期待はおおむね共通していた。【インタビュー連載】深流Ⅵ 安倍氏銃撃 裁判前夜 インタビュー記事への感想も寄せられた。 自分にも家族関係から「生活を整えることができなかった過去」があるという福島県の女性は、メールにこう記していた。 「今回の事件を見つめながら、『いくつかの分岐点で、誰かが対応を間違えたのではないか』と、静かに思うのです」 ヤングケアラーとして高校時…この記事は有料記事です。残り938文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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