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アクリル板越しに届くその声は、少しくぐもっていた。 「メディアと会ったのは『義理』を果たすため。控訴については詳しく言えないです」 大阪拘置所の面会室。 髪を肩まで下ろした山上徹也被告(45)は、目線を落としたまま語った。面会に応じたのは、何度も手紙を送ってきた記者への礼儀や、仲介した弁護士の思いを考えてのことだという。 2月4日。ちょうど、奈良地裁の無期懲役判決に対し、弁護団が控訴したばかりのタイミングだった。 20分という限られた面会時間のなかで、記者はこう尋ねた。 「一審の判決をどう受け止めていますか?」 山上被告は、考え込む様子を見せながら答えた。 「うーん。どうですかね……問題はあるけど……兄が亡くなっていなければ、普通に生活していただろうと」 無期懲役は、検察が求めた通りのものだった。 生い立ちに不遇な面はあるが…この記事は有料記事です。残り2079文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする