深掘り第32回母の入信知り「人生観」一変、夢は「石ころ」 山上被告が語った半生仙道洸 遠藤美波印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする【動画】山上徹也被告の裁判員裁判で、被告人質問が始まった=木下広大撮影
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その法廷の証言席に座ったのは、先月28日の初公判のとき以来。いつも通り黒の長袖とベージュのズボンに身を包んだ山上徹也被告(45)は、マイクに口を近づけて、低くかすれた声で言った。 自分は45歳となった今まで「生きているべきではなかったと思います」「このような結果になってしまって、たいへんなご迷惑をおかけしておりますので」――。 母親が傾倒した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への恨みを、なぜ安倍晋三元首相に向けたのか。本人が問いに答える被告人質問が20日、奈良地裁(田中伸一裁判長)で始まった。【第10回公判のタイムライン】 これまで9回の審理では、家庭環境の一端が明かされた。幼少期の父親の自殺に、兄の大病。重なる不幸を抱えた母は、自宅に訪れた教団信者の「家族お元気ですか?」という言葉に引き寄せられるように、信仰を始めた。 母は献金こそが「家族を良くする方法」だと思い、教団に尽くした。強くたしなめた「父親代わり」の祖父が亡くなると、その遺産も捧げた。兄は母を殴り、その兄も自ら命を絶ち……。妹は「教団に家庭を破壊された」と証言していた。 12月4日まで5回ある被告人質問で、初回となったこの日。弁護人は「あなたの人生について、時間の流れに従って聞きたい」と言葉をかけた。被告は一つひとつの質問の意味を慎重に考える様子を見せながら、とつとつと話し始めた。【キーワード】宗教2世めぐる被害、信仰が背景の虐待に指針 記憶のなかの父親は、社宅の…この記事は有料記事です。残り1288文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人仙道洸大阪社会部|裁判担当専門・関心分野司法、在日コリアン、在日外国人関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






