深掘り「虐待と思いたくない」記者に言った山上被告 転落を止めるカギとは印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする【連載初回】山上被告への判決、苦しんだ宗教2世「『40代だから』はむしろ逆」

[PR]

一審判決後に山上徹也被告(45)と記者が面会して、とりわけ印象的だった言葉がある。 「虐待を受けていたとは、思いたくないんですよね」 なぜなのか。弁護団は、被告について「宗教がかかわる児童虐待の被害者」だと主張していたのに。 虐待の問題に詳しい精神科医の藤林武史さん(67)は、こう言った。 「彼の生い立ちは、一般の人がイメージする『虐待』とはずれている気がする」 そして、適切な対処を考えるなら「ACE(エース)」と捉えるべきだったのでは、と指摘した。 「Adverse Childhood Experiences」の頭文字をとった言葉で、「小児期の逆境体験」と訳される。 「虐待だけでない、子どもにとって非常につらい、怖い体験のこと。これが重なると人はネガティブな考えを持ちやすくなり、孤立し、追い詰められることが近年、わかってきている」 取材班は、ACE研究にくわしい大阪大学大学院人間科学研究科の三谷はるよ准教授(40)を訪ねた。 その研究は、1990年代の…この記事は有料記事です。残り1944文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする