2026年7月6日 12時40分木野村隆宏印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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関連死を含め300人超が亡くなった西日本豪雨から6日で8年がたった。広島県福山市ではため池が土砂崩れで決壊し、当時3歳の女児が犠牲になった。同じような被害が起きないよう、対策が進められている。 「朱莉(あかり)のこと、忘れることはありません」 初孫の朱莉ちゃん(当時3歳)を亡くした祖父の甲斐恭隆(やすたか)さん(77)は、そう振り返る。 2018年7月7日。前日までの激しい雨がやみ、日中には青空も見えていた。甲斐さんは近所で崩れた土砂をかき出し、夕方に家で妻と早めの夕食を食べていた。 「重機の音がする」と妻に言われ、外を見た。裏山の中腹にある二つのため池から、何筋もの濁流が「蛇の頭のよう」に下りてきた。 濁流はコンクリートブロックや木々と共に、家や朱莉ちゃんが住む離れを襲った。朱莉ちゃんは流され、遺体で翌日見つかった。ため池が決壊したのは、周辺のグラウンドや駐車場の盛り土が崩れ、ため池に流れ込んだためだった。 西日本豪雨では、県内の23カ所を含むため池32カ所が決壊した。これを受け、国は決壊した場合に人的被害を与える恐れのある「防災重点ため池」の新たな選定基準を公表。県内では約6800カ所が指定され、ため池そのものを廃止したり、決壊を防ぐ工事をしたりした。 福山市では今年4月、ため池の水位などをインターネット上で確認できる監視システムを導入した。市によると、市内の防災重点ため池1052カ所のうち53カ所に水位計を設け、一部についてはカメラの設置も進めている。 甲斐さんは「対策が進み、助かる人が出るならいいと思う。遺族としては、整備の背景に朱莉の犠牲が少しはあったと思いたい」と話す。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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