ストーリー島崎恵茉印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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藤谷祐子(ゆうこ)、18歳。藤谷朝子(ともこ)、15歳。藤谷利清(としきよ)、7歳――。 神戸市兵庫区の薬仙寺で6月6日、藤谷雅夫さん(82)は、81年前に亡くなった、きょうだいの名前と当時の年齢を読み上げた。 穏やかに、ゆっくりとかみしめるように。 「姉さんたちはきっと、幼い自分の面倒を見てくれていたんだろうな」。そんな思いがよぎった。 1945年6月5日朝、神戸上空で米軍機による無差別爆撃が始まった。1歳8カ月だった雅夫さんは母親におんぶされ、逃げた。 5男5女の10人きょうだいの末っ子。当時の家は、神戸・三宮の生田神社の近くにあった。 のちに母親に聞いた話では、大量の焼夷(しょうい)弾が落とされて神社の境内は火の海だった。煙が立ちこめ、誰が誰かも分からない状態だった。「手を離さなければ」叔母の後悔 三女の祐子さんと四女の朝子…この記事は有料記事です。残り1009文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする