山田美季子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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奈良市内で30年にわたりパン店「MIA'S BREAD(ミアズブレッド)」を営む森田三和(みわ)さん(64)が、2冊目となるエッセー本「泣けない私のサンドイッチ」(ループ舎)を5月末に刊行した。月替わりのレターやホームページのコラムなど、書き続けてきた文章は300本を超える。 文章を読んで欲しくて、客に渡すパンの袋に、手書きの紙を「忍び込ませてきた」と森田さんは話す。B5サイズの「カレンダー」には、営業日と月替わりのメニュー、森田さんが季節に合わせて書くコラムが載る。 週末は店先に行列ができる人気店。だが、パン屋さんと呼ばれるのは今も違和感があるという。デザインも、文章を書くのも好きで、ずっと「本を書くこと」が夢だったからだ。 新著では、ならまちに生まれ育った森田さんの半生をつづる。大阪芸大を卒業後、雑貨店の経営を経て、グラフィックデザイナーの職に就いた。趣味が高じてパンの注文販売を始めると評判を呼び、玄関先でも販売を始めた。来店者はどんどん増え、ついにはカフェを開くことに。その頃実家の旅館業が傾き、家計を支えるためにも1997年にパンの仕事を本業に据えた。 順風満帆ではなかった。店を始めて20年ほどで離婚。義母の土地にあった自宅兼店舗から退去を求められた。佐紀町からならまちへと移転して店を続けた。つらくても、家族やスタッフを背負い、「泣いている場合じゃなかった」。 2024年、スタッフの退職…この記事は有料記事です。残り521文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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