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子どもが小学校に上がって公立の学童保育に通い始めたという母親から、朝日新聞ポッドキャストにおたよりが届きました。学童での「テレビをつけたまま自習」「市販のお菓子四つとアイスクリーム」「およそ200人が登録」という状況に戸惑っているそうです。一方、月6万~8万円する民間の学童には、書道や英語といった多種多様なプログラムが並んでいて――。この差が、子どもの将来に影響するのか、不安に思ってしまったといいます。(朝日新聞withnews編集部・河原夏季)40代女性、学童保育に「気になる点」朝日新聞ポッドキャストで子どもや親、家族について語る番組「親のモヤモヤ(親モヤ)」に、学童保育に関する40代女性からおたよりが届きました。この春、娘が通うようになり、三つのことが気になったそうです。◇ ◇ ◇<今年4月に小学1年生になった娘がいます。両親ともに働いているため、公立の学童保育に申し込みました。初日、緊張しながらも「楽しかった」と話してくれた娘の言葉に、まずはほっとしました。ただ、話を聞くうちに、いくつか気になる点が出てきました。一つ目は、テレビについてです。大広間に大画面のテレビがついた状態で、子どもたちは机に向かって自習するスタイルでした。「自習をするなら、テレビは消せばいいのでは」と思ってしまいました。映像が常に傍らにある環境で過ごすことへの疑問が拭えません。二つ目は、おやつについてです。市販の袋菓子が四つとアイスクリームが出されました。保育園時代は手作りのおやつが少量という印象だったので、少し驚きました。三つ目は、登録人数についてです。もともと100人だった登録者が年々増え、現在は180人になっているとのこと。混雑して目が行き届きにくくなるのではと心配しています。民間の学童保育も調べてみました。定員は30人程度に絞り、書道・陶芸・演劇・英語といった習い事やイベントを積極的に採り入れているところもあり、子どもに多様な機会とゆとりが与えられていて魅力的に映ります。ただ、週5日通うと月額6万~8万円ほどと、かなり費用がかかります。一方で、自分自身の子ども時代を振り返ると、それほどお金をかけなくても、興味のあることは自分から取り組んでいたし、習い事も自分がやる気にならなければ身につかなかった、という実感があります。親がお金をかけすぎなくてもいい、とも思うのです。どちらかというとその気持ちが強いため、現在の公立学童を選んでいるわけですが……一方で、教育の機会をしっかり与えられなかったことで、将来の選択肢や幸せに影響が出てしまったら、という不安も拭えません。>◇ ◇ ◇番組ではリスナーさんのおたよりをもとに、朝日新聞ポッドキャスト「親モヤ」のメンバー3人が語り合いました(※2026年4月27日に収録しました)。「テレビをつけたまま自習」は苦肉の策?今年、子どもが小学1年生になって学童に通い始めた親御さんの中には、このおたよりに共感する方もいるのではないでしょうか。まずはテレビが流れたままの自習スタイル。小学校5年生と中学校2年生の子どもがいる「親モヤ」メンバーは、「テレビがついている隣で自習をしなさい、というのは確かに違和感がある」といいます。ただ、そうせざるを得ない状況にも考えを巡らせました。じっと座って自習できる子もいれば、落ち着きがない子もいる。自主性に任せておくだけだと、友達にちょっかいをかけに行くことだってある――。「テレビをつける背景には、きっと理由があったんだろうと思いました」これは、「スマートフォンで子どもにYouTubeを見せると静かになる」という現代の感覚と地続きの話でもあります。「よい環境」と言えないとわかりつつ、多くの子どもたちを少ない指導員で見守るためには「テレビ」に頼らなければならない現実があるのかもしれません。「『ぽたぽた焼』を学童で初めて食べた」小さな幸せこの春、子どもが公立の学童に通い始めたメンバーは、「うちの学童にテレビはないのでその点は違いますが、おやつが多すぎないかというところに共感しました」と話します。自分の子どもが学童で初めておせんべい「ぽたぽた焼」に出会い、家に帰るや否や「おいしかった!」と報告してきたのです。さらに恐竜の形に割れるチョコレートが出た日には、誰が何の恐竜だったと子どもたちの間で盛り上がったといいます。これまで与えていなかったお菓子もあったそうですが、「コミュニケーションが生まれているなら、もうお任せしようと思った」と振り返りました。家庭によっては、一定の年齢までチョコレートやグミ、ガム、アイスなど甘い物を制限していることもあります。アレルギーがあって食べられないという事情があれば別ですが、大規模な学童保育という場ではそこでの方針に従い、家庭でコントロールするというのも考え方のひとつです。180人の環境が育てるもの登録者が180人という規模については、必ずしもネガティブに捉えなくていいのではないかという意見が出ました。小5と中2の子どもを育てるメンバーは「180人が一緒に行動するわけではないだろうし、仲のいい子と遊んで、もまれていくのでは」。それ自体が経験だという見方です。集団生活の中では、友達とそりが合わず大変な思いをするかもしれません。でも、親としては、「人とコミュニケーションを取る難しさや面白さを、たくさんの子どもたちの中で自然に学んでいってほしい」という思いもあります。小規模学童では得にくい経験もあると捉えると、見方が変わってくるかもしれません。「子どもって、思ったよりたくましいですよ」と話していました。「本人のやる気がなければ身につかない」という実感おたよりをくれたリスナーさん自身も書いているように、習い事や教育環境への投資が、必ずしも子どもの力になるとは限りません。この点について、メンバーのひとりが自分の経験を打ち明けます。「自分でやりたいと思って高学年で剣道を始めたんですが、たたかれっぱなしで痛かったです」。中学入学と同時にやめましたが、意図していなかった効果として「姿勢がよくなった気がします」と話しました。一方、幼少期をイギリスで過ごしたメンバーは、滞在中に英会話教室に通っていたものの「結局身につかなかった」そうです。投資しても本人の気持ちが伴わなければ定着しない、というリスナーさんの感覚と重なります。芸術や英語に触れられる民間学童のプログラムは「魅力的に映る」ものです。しかし、月数万円の金額を出し続けることと、子どもが本当に楽しんでいるかどうか、身についているかどうかは別の話かもしれません。「楽しかった」のひと言が大切リスナーさんのおたよりでは、子どもが「初日、緊張しながらも『楽しかった』と話してくれた」とありました。子どもが新しい環境に飛び込んで、自分なりの過ごし方を見つけてくれるのは親にとってもうれしいことです。番組では、どのような環境でも子どもがそこを〝居場所〟と感じられること、習い事であれば本人が楽しんで前向きに取り組めることが大事だと話しました。みなさんの学童保育エピソードも教えてください。ご意見・ご感想募集中朝日新聞ポッドキャスト「親モヤ」では、番組の感想やみなさんのモヤモヤ、ご意見を募集しています。「朝ポキ・おたよりフォーム(https://bit.ly/asapoki_otayori)」からお寄せください。お待ちしています!ニュースが身近になるメディア「withnews」https://www.asahi.com/withnewsTikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@withnewsYouTubeアカウント:https://www.youtube.com/@withnewschannel