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災害からの避難途中も熱中症対策が必要――。 そのことは、2025年7月30日にカムチャツカ半島沖で地震が発生し、全国で津波警報や注意報が出された際に、改めて浮き彫りになった。 保育士の女性(23)はその日朝、勤務先の和歌山市の幼稚園で警報の発表を知った。園は海岸から約2キロの場所にある。発表からすぐ、保育士たちは1~5歳の子ども39人を連れ、近くの山へ避難を始めた。 この日の和歌山市は晴れ。午前10時の時点で気温は30度を超え、湿度は70%近くあった。 一行は暑さから、予定していた避難場所まで行くのをあきらめ、山の中腹で待機することになった。 女性は予定の避難場所に集まった保護者を、子どもたちのもとへ案内する役目を担った。片道15分ほどの山道を3往復。汗だくだったが、保護者を安心させようと、歩きながら子どもの様子を伝えた。 ほとんどの子どもを保護者に引き渡し、ほっとした瞬間、急に血の気が引き、気を失った。救急車で病院に搬送され、熱中症と診断された。 剣道を14年間続け、体力には自信があった。500ミリのペットボトルを持ち歩いて水を飲んでいたが、自分の体調を気にする余裕まではなかった。「まさか自分が熱中症になるとは」と思った。 園では南海トラフ地震に備え、避難場所の山へ登る訓練を毎月していた。だが、夏場は熱中症にならないよう、訓練を山のふもとまでに短くしていた。 副園長の女性(55)も30年以上勤めるなかで、実際に避難したのは今回が初めてだったという。 「夏場の高台避難がこんなに大変だとは。避難時の経路や持ち物を見直したうえで、子どもたちに慣れてもらうため、野外活動で山頂まで登る回数を増やした」と話す。台風15号通過後も続いた停電と断水 災害時の熱中症を防ぐためには カムチャツカ半島沖の地震に伴う津波では、津波警報が13都道県190市町村に出され、注意報に切り替わるまで11時間かかった。避難場所の備蓄、61%に「なし」 消防庁によると、全国的に晴れて気温が上昇するなか、和歌山市の幼稚園に勤める保育士の女性を含む12人が、熱中症になったことが報告されたという。 内閣府は25年秋、津波から…この記事は有料記事です。残り520文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人森岡みづほ大阪社会部|災害担当専門・関心分野人の暮らし、国際報道、ジェンダー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする