現場から北国でも避暑の村でも熱中症に 「災害級」の暑さ、対策に悩む現場吉村駿印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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鹿児島県医師会館(鹿児島市)で開かれた会議で、医師が壇上から訴えた。「この状況を何とかしなければ」 テーマは熱中症対策。今年5月中旬の会議には、自治体職員や消防関係者、製造業者、小売業者、鉄道事業者ら約70人が集まり、熱中症の症状や対策などについて学び合った。 会議は昨年から、県医師会の呼びかけで始まった。背景には、関係者たちの危機感がある。ワーストの鹿児島、原因は「わからない」 環境省が所管する「環境再生保全機構」の集計によると、2024年までの5年間の平均で、鹿児島県は人口10万人あたりの熱中症による救急搬送者数が全国ワースト。南国で蒸し暑い季節が長いこと、過疎・高齢化が進んでいることなど複数の要因が考えられるが、関係者たちは、はっきりした原因は「わからない」と口をそろえる。 1時間半にわたった会議では、参加企業から「スポーツドリンクを社内で配った」「作業着を風通しの良いものに買い替えた」といった対応例が紹介された。 ただ、総務省消防庁の統計によると、熱中症での搬送者の発生場所は「住居」が最多で、約4割を占める。 個人の生活に、外部がどこまで介入できるのか。鹿児島市消防局の笹平拓郎・救急課長は「無理やり水を飲ませて回るわけにもいかない」と難しさを語る。初の県民調査を実施 県医師会は5~6月中旬、県や企業と協力し、インターネットでの意識調査も初めて実施した。熱中症の初期症状について知っていることや、朝食をとっているかなどを尋ね、回答を分析して、従来の周知・啓発活動で足りていないところを探る。 県医師会の桶谷薫副会長は言う。「どんな対策も、最後は一人ひとりの意識に訴えるしかない。それが難しい」 「災害級」と言われる猛暑が続く近年、夏場の熱中症対策は大きな課題になっています。北日本や冷涼な地域も例外ではなくなりました。各地で、様々な対応が模索されています。北海道でも増える熱中症搬送者 北海道東部に位置する津別町…この記事は有料記事です。残り1565文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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