コラム・寄稿血圧が高めの人、夏の塩あめにご注意 熱中症対策はタイプを見極めて2026年7月13日 7時00分日本高血圧学会 柴田茂・帝京大学教授 構成・鈴木彩子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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今年も暑い夏がやってきました。夏といえば、熱中症の対策が欠かせません。「水分だけでなく塩分も」という呼びかけをよく見かけますが、血圧が高めの人は要注意。日本高血圧学会副理事長の柴田茂・帝京大学教授(腎臓内科)に、その理由を語っていただきます。 ◇ 熱中症には二つのタイプがあることを、みなさんはご存じですか? 一つは、大量に汗をかいたときに起こるタイプ。もう一つは、体に熱がこもってしまって起こるタイプです。前者を「労作性の熱中症」、後者を「非労作性の熱中症」と呼びます。汗を大量にかいたら…水分と塩分 労作性の熱中症は、暑い環境で肉体労働をしたり、スポーツをしたり、畑仕事をしたりして、大量に汗をかいたときに起こりやすいです。汗によって、体から水分だけでなくミネラルも失われ、体の中に塩分が足りない状況に陥ります。すると、血圧が下がりやすくなり、悪化すると命に危険がおよびます。 ポイントは、大量に汗をかいている、という点です。目安として、体重の約2%の汗(体重50キロの人なら約1リットルの汗)をかくような状況では、水分と合わせて、適切に塩分も補給することが大切です。汗をかいてないのに熱中症…水分を 一方で、非労作性の熱中症は、高齢者などに起こりやすいタイプで、家の中で過ごしているだけでも起こります。汗をかきにくいために、体にこもった熱を逃がすことができず、のどの渇きにも気づきにくいため、知らない間に脱水が進んでしまうのです。 このタイプでは、水分の補給が大切です。汗をかいておらず、体内の塩分が足りないわけではないので、不適切な塩分補給は控えましょう。 私たち日本人は、1日におよそ10グラムもの食塩を摂取しています。健康のためには、塩分は1日7グラム未満、高血圧の人は6グラム未満と推奨されていますので、普通に食事をとっていれば、1日に必要な塩分は摂取できています。したがって、不適切に塩分をとりすぎるのは禁物です。塩分も糖分も、とりすぎに注意 市販されている塩あめや、塩分チャージのタブレット菓子には、1粒に0.1~0.3グラムほどの塩分が含まれているものが多いです。10粒食べると、すぐに1グラムを超えてしまいますので、血圧が高めの人は、特に要注意です。 のどが渇いたときの、スポーツドリンクの飲み過ぎにも注意をして下さい。塩分の量もさることながら、糖分が非常に多く含まれています。例えば500ミリリットルのペットボトル1本の中に、30グラム近い糖分が入っているものもあります。角砂糖10個分ほどに相当する量です。 特に、肥満症や糖尿病の持病がある人は気をつけていただきたい。夏場に、スポーツドリンクを何リットルも飲んで、血糖値が急激に上がって入院する、という患者さんも少なくありません。 血圧が高めの人は、日常生活では、水やお茶など、糖分や塩分の少ない飲み物で水分補給をするように心がけましょう。また、すでに血圧の治療をしていて、大量に汗をかく環境で仕事やスポーツをするという人は、ご自身の水分や塩分補給の注意点について、一度、主治医に相談してみることをおすすめします。血圧コラム、7月分のアンケート実施中(ご意見・ご感想はこちら)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません







