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岩手県大槌町で山林火災が発生して11日目の5月2日、町はようやく鎮圧を宣言した。最終判断のため地元消防長が上空視察した自衛隊のヘリコプターに、四戸(しのへ)直紀・防災対策課長(47)も平野公三町長と同乗した。「ヘリに乗るのは、あの時以来だな」。ふと頭をよぎった。 岩手県大槌町では震災後、朝日新聞の記事で確認できるだけでも、16回の避難指示が出ています。津波や台風、土砂災害への警戒、そして山林火災。災害の危険とどう向き合うか。海と山に囲まれた町で考えます。 2011年3月11日午後2時46分、東日本大震災の地震が起きた時は、休暇中だった。防災担当だった四戸さんが駆けつけると、町幹部は浸水想定区域内の役場前で災害対策本部を開いていた。 到着して約20分後、津波が襲った。四戸さんは2階から屋上に上る鉄ばしごの下で職員を押し上げていたが、水が窓を破って壁を突き抜け、流された。 付近を漂った後、200メートル離れたポンプ場のベランダによじ登って助かり、翌日、自衛隊のヘリで救助された。自宅にいた父は今も見つかっていない。 四戸さんはその直後から、復興計画づくりやコミュニティー再生の業務を休みなくこなした。「仕事がなければ余計なことを考えてしまうので、かえってよかった」と振り返る。震災伝承の担当などを経て、2年前から再び防災担当になった。ためらわなかった出動要請 4月20日夕。地震で津波警報が発表され、町は浸水想定区域の住民に避難指示を出した。 震災の教訓から、四戸さんら…この記事は有料記事です。残り913文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人東野真和釜石支局長|震災復興・地方自治担当専門・関心分野震災復興、防災、地方自治、水産業関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






