現場から「ソーシャルビジネス」福岡で続々誕生、なぜ 集まる若い起業家たち杉江隼 興津洋樹印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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社会課題を事業で解決しようする「ソーシャルビジネス」のスタートアップ企業が、福岡から続々と生まれている。背景には、何があるのだろうか。【連載】一番弱い立場の人に目を 社会起業家・田口一成さんが追う恩師の背中 元小学校教師の福田遼さん(30)と、九州大学時代の友人の秋山仁志さん(30)は、不登校の子どもの学習支援に取り組む「TeacherTeacher」を2024年3月に設立した。 卒業後、教師になった福田さんは、すぐに不登校の問題に直面した。助けられないことに無力感を覚え、5年で退職。解決する方法を探ろうと、世界の教育現場を見て回った。 その頃、サークル仲間だった秋山さんから、教育への思いをインターネットで無料音声配信しようと持ちかけられ、番組を始めた。 配信が軌道に乗り始めると、社会的信用を得て事業を広げるため、24年初めに福岡市の起業相談窓口「スタートアップカフェ(スタカフェ)」に相談。数度にわたって事業内容や補助金についてアドバイスを受け、市の新規創業促進補助金を活用して会社設立にこぎ着けたという。 不登校の子どもが気軽に集まれて、自分のペースで学習支援が受けられる場を、インターネット上の仮想空間と福岡市東区の公民館で開く。配信を通じて事業を知ってくれた個人や企業から集まった協賛金を事業に当て、子どもは無料で利用できる仕組みだ。 福田さんは「学習を受ける権利は誰にでもあるので、無料での提供にこだわりたい。いずれは不登校という概念をなくすことが目標です」と話す。タクシー会社と協業 免許返納を支援 高齢者の免許返納を支援する企業「セーフライド」は、熊本県内の病院に管理栄養士として務めていた山内紗衣社長(36)がスタカフェで起業の相談を重ね、24年に創業した。 高齢の親に免許返納の説得を子どもに代わって行うサービスから始まった。今年5月からはタクシー会社と協業し、毎月決まった分のタクシーチケットを高齢の親に届けるサービスを始めている。 これまで、車のない生活を1カ月間体験してもらうプログラムや、車の買い取り支援サービスなど、試行錯誤を繰り返してきた。山内さんは「『自分は大丈夫』と自信がある高齢者が多く、リーチするのも大変」という。それでも、「行政の取り組みと違い、ビジネスはいろいろな企業や人とつながって、とりあえず走りだせるのが強み」と、ソーシャルビジネスの魅力を語った。東京の友人から言われた「起業するなら絶対福岡」 福岡市は、2012年に「ス…この記事は有料記事です。残り1233文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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