インタビュー深い溝に対話の橋をかけ続ける 「諦めない社会」に向けてできること聞き手・中山直樹印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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「8がけ社会」となり、あらゆる分野で人手不足が極限化すれば、必然的に「何をあきらめ、何を守るのか」という議論が迫られる。その時、命に直結する障害者福祉を切り捨てるような社会にしないために、できることは何か。自身も下肢に障害があり、生命倫理の研究を続けてきた立命館大学・生存学研究所副所長の大谷いづみ教授に聞いた。長期連載「8がけ社会」とは 超人手不足の未来へ解決のヒントを探る ――障害者福祉の現場では、人手不足は課題であり続けています。 戦後、長い時間をかけてケアの社会化が進み、介護の担い手を「家族」から「社会」に広げてきました。(担い手になることを)希望する若者もいますが、一番の問題は、介護という仕事の待遇、つまり評価が低いままだということです。誰でもできる仕事だとみなし、国も報酬を上げてきませんでした。 これは、障害者福祉の分野だけではありません。私はかつて高校教諭をしていたのですが、教育の現場でも同じことが起きています。介護も教育も、一人ひとりの違いに向き合う専門性が必要であり、社会を支える重要な仕事である、という理念に実態が追いつかず、公的な報酬は低いまま、「やりがい搾取」のような状況がずっと続いています。 ――8がけ社会では、日本全体がさらなる人手不足に陥ります。賃金上昇の競争を伴う人手の奪い合いが生じれば、福祉の分野は、より厳しい状況に置かれてしまうのでしょうか。 民間経済の分野では、その側面がより強くなるかもしれません。しかし、福祉は国が報酬を決めています。つまり、税や社会保険料による公的な再分配という側面がある。取りすぎているところ、あこぎな稼ぎ方をしているところから、社会にとって大事なところに富を振り分ける国の役割が、機能していないことに問題があります。「自分たちが割を食っている」という感覚が下地 ――どこに要因があるのでしょうか。 それは社会の問題でもありま…この記事は有料記事です。残り1407文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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この記事を書いた人中山直樹ネットワーク報道本部|都庁担当専門・関心分野人権問題、災害、人口減関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






