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仮面夫婦 別れぬ理由(7) 「気持ちが冷めてしまった。でも、離婚する気はないから」 近畿地方の会社員の男性(60)はある日突然、妻(58)に告げられた。 妻はこれまで我慢に我慢を重ねてきた、という。20年も前の出来事を持ち出しては、「あの時、本当は嫌だった」などと文句を言い出した。男性にとっては「寝耳に水」だった。妻がすすんでやってくれていると思っていたのに……。 「なんで、今さらそんなことを言うの」 夫婦の会話は業務連絡だけ。愛情はすでに冷めている。それでも「仮面夫婦」として暮らし続ける――。別れたくても別れられない、夫婦たちの事情を追いました。 共通の趣味を通じて出会った妻と結婚したのは約30年前。大手メーカーで働く男性は転勤が多く、大都市を転々とした。2人の息子が幼いうちは家族で引っ越していたが、息子たちが転校を嫌がるようになり、その後は長らく単身赴任を続けてきた。 妻との関係にほころびが生じ始めたのは、新型コロナウイルス禍がきっかけだった。在宅勤務になじめず、怒りっぽく 2020年春。会社の方針で…この記事は有料記事です。残り1578文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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