ストーリー編集委員・岡崎明子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
[PR]
仮面夫婦 別れぬ理由(3) 九州地方で教員として働く女性(48)は、毎朝、子どもと自分の水筒をシンクに並べ、お弁当の準備をする。 朝は1分でも時間が貴重だ。殺気立ちながら準備をしている横で、夫が浄水器の水を使おうとする。 「なんで今、わざわざ来るの」 同じ空間で生活するだけで、イライラが募る。 夫婦の会話は業務連絡だけ。愛情はすでに冷めている。それでも「仮面夫婦」として暮らし続ける――。別れたくても別れられない、夫婦たちの事情を追いました。 結婚して約20年。18歳から9歳まで、4人の子どもを育てている。 この春、「もう耐えられない」と離婚届を取り寄せたが、結局、あきらめた。 女性の収入があれば、離婚しても生活できる。それでも、子どもの将来や家のことを考えると、別れないことが現実的な選択だと感じている。 最初から夫婦関係が冷えきっていたわけではない。 9歳上の夫はもともと、一緒に釣りに行く仲間だった。女性が転勤すると追いかけてきて、一緒に住むようになった。 夫は中卒だが、営業の仕事をしているせいか話し上手で、自分の知らない世界をいっぱい持っている人だった。 「この人と結婚したら楽しいかも」 長男の妊娠をきっかけに、結婚した。でも一緒に暮らし始めてわかった。夫は、精神的に幼く、自分の「不機嫌」を周囲にぶつけるタイプだった。 少しずつ感じていた違和感が、決定的になったできごとが8年前にあった。夫への信用、なくなったひとこと エアコンを購入し、当初は夫…この記事は有料記事です。残り1346文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人岡崎明子編集委員|イチ推しストーリー編集長専門・関心分野医療、生きづらさ、ジェンダー、働き方関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






