ストーリー出前やネットで博物館の存在アピール 保管と継承、新たな体験提供も編集委員・宮代栄一印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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現場へ! 博物館はだれのもの(5) そこは展示空間の中に生まれたオアシスのようだった。 多くの参考図書が並び、くつろぎながら学べる、徳島県立博物館(徳島市)の「コミュニケーションゾーン」。常設展示の中心にあって、そこから各展示室に直接行くことができ、間接的ではあるが自然光も差し込む。一角には似顔絵付きの「学芸員紹介コーナー」が設けられていた。 2021年の改修で、障がい者や外国にルーツをもつ人など、さまざまな立場の利用者の要望を積極的に取り入れる「インクルーシブデザイン」という手法を日本の博物館として初めて採用した結果、誕生した。 改修に関わった辻野泰之学芸員(49)によると、県民参加のワークショップなどで「本が読める場所がほしい」「学芸員の顔が見えるように」などの声があり、「現在の形に落ちついた」という。見学ルートにこだわらず、ショートカットで自由に好きな部屋が見られる形にした展示構成も好評だ。将来のサポーター・理解者を育てる 松山市考古館は、小中学校や高校に学芸員たちが赴き、地域の歴史や関連した博物館の展示などについて語る「出前考古学」を続けている。 梅木謙一館長(61)が中心となり01年にスタート。弥生時代の分銅形土製品がモデルの館のゆるキャラ「ふんどうくん」を引き連れ、これまでに通算1700回以上実施し、受講者数は12万人に達する。文部科学省の広報誌にかつて「実施数が日本最多」と報じられた。 「うちは交通の便が悪く、子どもがなかなか足を運んでくれない。であれば、こちらから出かけようと思った」と梅木さん。「小さいころに博物館の楽しさを知ってもらうと、将来、サポーターになってくれる。博物館の支援者・理解者を育てているんです」 1980~90年代の博物館建設ラッシュで誕生した地方の歴史系博物館や資料館の多くは、建物が約50年の耐用年数を迎え、建て替えか補強かの選択を迫られている。そんななか注目されているのが、インターネットミュージアムだ。■展示施設がない「登録博物館…この記事は有料記事です。残り704文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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この記事を書いた人宮代栄一編集委員|歴史・考古学担当専門・関心分野歴史、考古学、文化財関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






