ストーリー博物館の指定管理者、応募ゼロも コスト減と専門性・継続性どう両立編集委員・宮代栄一印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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現場へ! 博物館はだれのもの(4) 4月末、八戸駅(青森県八戸市)から五戸町へ向かい車で20分。小学校の校舎を利用した「ごのへ郷土館」が見えてきた。三浦勉館長(65)が出迎えてくれた。「中にはカフェや伝統工芸の工房もあるんです」 取材した日はアクシデントで電源設備がダウン。薄暗い館長室で、三浦館長と「ごのへ郷土館管理運営委員会」の巴(ともえ)良夫委員長(76)、初代運営委員長だった三浦房雄さん(87)から話を聞いた。 巴さんによると、郷土館は2014年に閉校した小学校の校舎に耐震補強とリノベーションを施して18年に開館した資料館。指定管理者としてごのへ郷土館管理運営委員会が運営する。 職員は6人。光熱費なども含め、町からの約1200万円の指定管理料ですべてをまかなう。敷地内の草刈りなどもするという。「始まったころの予算は800万円ぐらい」と三浦房雄さん。「自宅から館まで通勤するガソリン代で赤字になりそうだった」と巴さんも話す。「地域住民のよりどころに」 一方で、入館者は年間1万2千~1万5千人。五戸町の人口1万4千人を上回る。不思議に思って尋ねると、三浦館長が「工房やカフェの入場者も含めている」と答えた。 郷土館には南部裂織(さきおり)、南部菱(ひし)刺し、機織り・藍染め、五戸バオリの四つの工房があり、希望者は見学や体験が可能。敷地内の広場には、廃線になった南部鉄道の志戸岸駅の駅舎も復元され、木彫り工房が設置されている。 毎週土日に物産市が開かれ、「郷土館は地域住民のよりどころになっている」と三浦館長は話す。 指定管理者制度は、公的施設のサービス向上とコスト節約のために03年度以降、各地で導入された。五戸町のように地域住民が積極的に担うところもあるが、苦戦している地方も少なくない。 20年秋、沖縄県立博物館・…この記事は有料記事です。残り768文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人宮代栄一編集委員|歴史・考古学担当専門・関心分野歴史、考古学、文化財関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする