ストーリー第1回博物館にかかる「稼げ」の圧力 九博初代館長が憂う文化崩壊の危機編集委員・中村俊介 定塚遼印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする【動画】Aストーリーズ「文化も稼げの時代 岐路に立つ博物館・美術館」
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Aストーリーズ 文化も稼げの時代 岐路に立つ博物館・美術館(1) 九州国立博物館(九博、福岡県太宰府市)の初代館長を務めた三輪嘉六さん(88)は今、忸怩(じくじ)たる思いを抱えている。「日本の文化力を衰えさせかねない話です。それで国民の文化的満足感を満たせるのでしょうか。財政的な思いつきというか、全体を見ていない」 政府は国立博物館・美術館の今年度から5カ年の中期目標で、展示にかかる費用について入場料など自己収入の比率を増やすよう求めた。5年後までに65%、10年後までに100%にするとされている。4年後までに自己収入の比率が「4割を下回っている等社会的に求められている役割を十分に果たせていないと考えられる館」は「再編」の対象になる。収益改善策として、国内在住者と海外からの来館者で料金を変える「二重価格」の導入や、入場料の値上げが中期目標に盛り込まれた。Aストーリーズ「文化も稼げの時代 岐路に立つ博物館・美術館」基準に達しなければ「再編」もありうる――。政府が国立博物館・美術館に自己収入の数値基準を示しました。文化を守り、伝える施設も「稼ぐ」ことが求められています。それは地方でも同じ。人も予算も縮んでいく中で、何を、どのように未来に残すかを考えます。 「九州国立博物館 92%」 「赤字=比較館中最低値」 昨年、国の財政審議会で、財務省が示した資料にあった記述だ。国立博物館・美術館の各館の収入に占める、国からの運営費交付金の割合を示すデータで、国費への依存度が低い順に並んでいた。一番の「優等生」は国立西洋美術館で41%。そして最下位が九州国立博物館だった。 財政審議会はこうした資料を引用しつつ、「交付金依存度」の高さを指摘。入場料の引き上げなどによる自己収入の確保を提言した。この提言が、政府が「再編」をちらつかせた国立博物館・美術館の中期目標へとつながっていく。 菅原道真をまつった太宰府天…この記事は有料記事です。残り1375文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人中村俊介編集委員|文化財・世界遺産担当専門・関心分野考古学、歴史、文化財、世界遺産定塚遼文化部|文化庁、知的財産権、AI専門・関心分野文化庁、知的財産権、音楽など文化全般。外国人共生など関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする








