ストーリー第3回「文化の時代」旗印に増えていった博物館 期待外れの「負の遺産」に定塚遼印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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Aストーリーズ 文化も稼げの時代 岐路に立つ博物館・美術館(3) 1999年11月、巨大なガラスの「おわん」が洋上を進んでいた。直径約70メートル、高さ35メートル。大阪市住之江区に市が建設していた海洋博物館「なにわの海の時空館」の屋根となるドームだ。 世界的に著名なフランス人建築家、ポール・アンドリュー氏が設計した。ガラス板4800枚が使われ、重さは1200トン。工費は30億円に上った。兵庫県の工場から船で大阪に向かうことになったが、日本最大級の台船でも幅が足りない規格外の大きさで、台船の上に鉄骨を組んで運ばれた。Aストーリーズ 文化も稼げの時代 岐路に立つ博物館・美術館基準に達しなければ「再編」もありうる――。政府が国立博物館・美術館に自己収入の数値基準を示しました。文化を守り、伝える施設も「稼ぐ」ことが求められています。それは地方でも同じ。人も予算も縮んでいく中で、何を、どのように未来に残すかを考えます。 2000年に開館した、なにわの海の時空館は大阪市が計176億円をかけて整備した。吹き抜けのドーム中央には、10億円を投じて復元された江戸時代の菱垣廻船(かいせん)「浪華(なにわ)丸」が据えられた。古くから海上交通の要衝だった大阪の歴史を伝え、ベイエリアの新たな名所になる。そう期待されていた。 開館年度の入館者は約24万7千人。だが、その後は年間10万~12万人台に落ち込んだ。 2010年の市の事業仕分けで、年間支出約3億3千万円に対し、収入は約3千万円にとどまるとして、「市民の理解が得られない」と廃止判定を受け、13年に閉館に追い込まれた。 閉館後も巨大なドームと浪華…この記事は有料記事です。残り2041文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人定塚遼文化部|文化庁、知的財産権、AI専門・関心分野文化庁、知的財産権、音楽など文化全般。外国人共生など関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする