ストーリー財政難、高齢化、人口減 それでも地方に新たな博物館が必要なのか編集委員・宮代栄一印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
[PR]
現場へ! 博物館はだれのもの(1) そこは駅前の「一等地」だった。 JR身延線の富士宮駅(静岡県富士宮市)から徒歩で3分ほど。現在は、市が運営する「駅前交流センターきらら」の駐車場がある。6月初めに訪れた時、あたりに人影はほとんどなかった。 富士宮市はこの場所に、新博物館の建設を計画している。 2025年3月、新博物館の基本計画策定費の予算案が市議会で可決された。しかし、市民グループが建設の賛否を問う住民投票を行うべきだとして、4800人の署名を集めて投票条例制定を求める請願を市議会に提出。請願は7月、市議会で反対多数で否決された。 「私たちは文化が大切ではないと言っているのではない。でも、予算がなくて老朽化した市民病院の建て替えさえ難しい現状で、新博物館は必要なのか。改めて問いたかった」と条例制定に賛成した近藤千鶴市議(70)は話す。 富士宮市教育部文化課の中野香織課長(57)は、新博物館建設の理由の一つとして「多くの文化財を収蔵する市埋蔵文化財センターが洪水浸水想定区域にあり、対応が急務」と説明する。既存施設を活用すればとの意見もあったが、適当な建物がないという。 須藤秀忠市長は26年5月、「(仮称)富士宮市立郷土史博物館」の建設を改めて表明した。予算は約30億円で、30年度中に完成する予定。須藤市長は「誰もが来館しやすい場所で、駅前のにぎわいの創出にも寄与する」と話した。富士宮市は市内各地で説明会を開き、市民に理解を求めた。愛媛・宇和島でも新築・移転に賛否 四国の愛媛県宇和島市では…この記事は有料記事です。残り979文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人宮代栄一編集委員|歴史・考古学担当専門・関心分野歴史、考古学、文化財関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






