ストーリーミュージアムの経営危機、行政の役割は 公設民営か連携の後押しか編集委員・宮代栄一印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

[PR]

現場へ! 博物館はだれのもの(3) 5月末、東海道新幹線の三島駅から車で20分ほどの旧ヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡県長泉町)に向かった。普段は閉鎖されているが、この日は有機野菜などを格安で販売する「クレマチスガーデンマルシェ」が開かれた。 三島市の若手農家などでつくる「三島ベジマルシェ」の道場亜実さん(38)らが企画したイベントで、2300人が訪れた。「ここで開くのは3回目。彫刻と庭、花の美しさから人気の会場なんです」と道場さん。 美術館は、イタリアの彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの作品を展示する世界唯一の個人美術館として2002年4月に開館。約250品種のクレマチスが咲く庭と、そこに点在する大型彫刻が融合した空間が人気を集めた。事業者が辞退、先行き不透明に しかし、コロナ禍による経営悪化などから23年9月に閉館。土地と建物は静岡県に無償譲渡された。「公設民営」の新たな文化施設として、県による再整備が進む。 25年度から県が始めたのが、公共施設などを民間事業者に試験的に使ってもらう「トライアル・サウンディング」だ。これまでに庭園などを使い、コンサートやアートキャンプ、映像祭、シンポジウムなどが開かれた。閉館した施設の活用を模索する取り組みとして注目されている。 新文化施設として27年度以降の再開を目指したが、静岡県文化政策課の大山智司・地域文化推進室長(59)によると、公募の第一次審査を通過した事業者が駐車場不足や施設老朽化などを理由に第二次審査を辞退した。先行きがわからなくなった。 大木真徳・青山学院大准教授…この記事は有料記事です。残り824文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録

この記事を書いた人宮代栄一編集委員|歴史・考古学担当専門・関心分野歴史、考古学、文化財関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする