米村州弘さんが自宅に飾っている、智紗都さんの似顔絵=熊本市中央区、吉村駿撮影

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手紙のタイトルは、―母より―。 バラがあしらわれた紙に印字されている。 「ちーちゃん、もう14年も会ってないヨネ!」 月日の流れを思う書き出しで始まり、最後はこう締めくくられる。 「母をどうか一生許さないで下さい」 4月、福岡県大牟田市のありあけ新世高校の体育館。 集まった全校生徒420人の前で、熊本市の米村州弘(くにひろ)さん(70)は、妻の手紙を一言ずつ、紡ぐように朗読していた。 ちーちゃんは、次女の智紗都(ちさと)さんのことだ。 6月23日の誕生日で43歳。ただ、手紙にはこうも記されている。 「今、もしどこかで生きていられたら、どんなだんな様と、どんな子供達と出会えていたのかな?」記事の最後に手紙の全文を紹介しています米村州弘さん(左)と次女の智紗都さんの写真。ありあけ新世高校での講演会で紹介された=2026年4月9日、福岡県大牟田市、吉村駿撮影家族から笑顔が消えた 2003年9月。20歳の大学生だった時。 ちーちゃんは、奈良県の山中に埋められた姿で見つかった。 首を絞めて殺害し、死体を遺棄した男は熊本地裁で懲役15年の判決を受け、刑は確定した。 判決によると、2人は事件の…