国連の宇宙条約ができた思惑と背景 なぜ米ソの妥協が成立したのか論説委員・行方史郎印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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「時をよむ」論説委員室から トランプ米大統領が昨年末に署名した宇宙に関する大統領令には「宇宙に核兵器が配備された場合の脅威に対処できる能力の確保」という驚くべき内容がある。人工衛星が地球を回る軌道上を含め、宇宙に核兵器を配備することは、米国、中国、ロシアも加盟する宇宙条約で明確に禁止されている。 人工衛星が撮影した画像からGPSの電波まで宇宙空間の利用は今では地上での作戦に欠かせないが、宇宙には1960~80年代に発効した五つの国連条約があり、秩序が何とか保たれてきた。いま条約に違反して核兵器が配備されるかもしれないという現実には暗澹(あんたん)たる思いだが、同じく領土や国境が存在しないサイバーデジタル空間にこのような条約は存在しない。軍事を含めた最先端AI(人工知能)の利用をめぐるルールづくりが遅々として進まないのとは決定的な違いがある。 宇宙条約はさらに、月を含めた天体の領有を認めず、軍事施設の設置や兵器の実験を禁じる。発効したのは米国が人類初の月面着陸に成功する2年前、旧ソ連と熾烈(しれつ)な先陣争いを繰り広げている最中だ。なぜ互いの活動の制約になりかねない妥協が成立し得たのか。■宇宙に核兵器が配備される懸…この記事は有料記事です。残り1257文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人行方史郎論説委員専門・関心分野感染症、生殖補助医療、宇宙開発、原子力関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする







