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メキシコのソウルフードを移民の街で 世界中から様々な人が集まる米ニューヨークでは、世界各地の食文化が楽しめる。隣国メキシコの伝統的な国民食であるタコスもその一つ。街には30万人以上のメキシコ系住民が暮らし、中心部マンハッタンを歩くと、いたるところでタコス屋の看板が目に入る。 タコスはメキシコ人のソウルフードだ。トウモロコシで作った生地トルティーヤに、豚肉や牛肉などの具材を挟んで食べる。昼間は簡単な軽食として、夜は一杯飲んだ後の「締め」として、その楽しみ方は日本のおにぎりやラーメンにも似ている。 具材となる肉の調理方法は様々だが、代表的なものの一つが、大釜でじっくり煮込んだ豚肉だ。スペイン語で「カルニータス」と呼ばれる。ロースやヒレだけでなく、バラ肉や豚皮、カシラからしっぽ、内臓まで、豚1頭の各部位をほぼ余すことなく味わえる。【連載】世界グルめぐり日本にいながら各国料理を食べられる時代でも、本場でしか味わえないスペシャルな一皿があります。特派員たちが世界各地をめぐり、とっておきのグルメを紹介します好みの部位を伝えて、かぶりつく そんな本格的なタコスを楽しめる場所が、マンハッタンの一角にある。2024年にオープンした専門店「カルニータス・ラミーレス」だ。 メキシコ出身のタニア・アポリナルさん(34)が、フランス出身のシェフ、イボン・ドタシニさん(49)らと一緒に立ち上げた。「ニューヨークにはたくさんのタコス店があるけれど、カルニータスの専門店がなかった。ならば、私たちがやろうと思った」と振り返る。発祥の地であるメキシコ中西部ミチョアカン州や首都メキシコ市を訪れて調理法を学んだ。 味付けはニンニクと塩、ラー…










