「ジャズ喫茶って、日本独特の文化でしょ。昔はそこに行かなきゃ聴けないレコードもあった。レコードからCDという流れもあったし、時代とともに変わっていくものもあるけど、残したい古き良き時代の雰囲気ってあると思うんですよね」
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東京・新宿にある老舗のジャズ喫茶&バー「DUG」。開店前のひっそりとした店内で、2代目マスターの中平(なかだいら)塁さん(54)が静かに語る。 マイルス・デイビスやジョン・コルトレーンら、ジャズ・ジャイアントのポートレートで知られる写真家でもあった父・穂積さん(2024年死去)が、前身のジャズ喫茶「DIG」を新宿の旧アルタ裏に開いたのは1961年。ジャズ喫茶ブームのなか、「DUG」はその姉妹店として67年に紀伊国屋裏にオープンした。以降、移転を繰り返しながらも、新宿ジャズ喫茶の中心的存在として営業を続けてきた。しかし、老朽化によるテナントビルの解体のため6月27日、その半世紀以上にわたる歴史に幕を下ろす。セッションでにぎわった日々 かつては、サックス奏者の渡辺貞夫、トランペット奏者の日野皓正らのセッションでにぎわい、劇作家の寺山修司や作家の中上健次ら多くの文化人が集った。学生時代に通っていたという村上春樹が小説「ノルウェイの森」で取り上げたことで、今も「ハルキスト」たちが訪れる。 …






