「ベイシー」店主の菅原正二さん=2026年5月23日、岩手県一関市、石橋英昭撮影

[PR]

米国JBL社のどでかいスピーカー。モダンジャズの名演が腹にずしんと響く。カウンターには酒瓶とバラの花――。 伝説のあのジャズ喫茶が、帰ってきた。 休業の貼り紙がずっと出ていた岩手県一関市の「ベイシー」。蔵造りの外観だけでも見納めをと立ち寄ったら、約7年ぶりに再開していたのだ。菅原正二さんが共同でプロデュースしたカウント・ベイシー・オーケストラのアルバム。ベイシーの来日公演の際、大胆にもステージの袖に訪ねて、交友が始まったという。ジャケットのベイシーの写真も、菅原さんが撮った 店主「Swifty(スウィフティー)」こと菅原正二さん(84)のスタイリッシュなたたずまいは、1ミリも変わっていなかった。開業は1970年。Swiftyは、店名の由来でもある米国のビッグバンドリーダー、故カウント・ベイシーがつけてくれたニックネームだ。 2019年秋、料理研究家として活躍していた娘さんを病気で亡くした。「こんな時にジャズなんか聴けるかって、ストライキをしたのさ」 まもなくコロナ禍に突入し、店のシャッターは閉じたままに。海外からの視察も 「JAZZ KISSA輸出を」 だが、ベイシーを愛する人たちが放っておかない。親しい人が訪ねてくれば、こっそり店を開けるようになる。ベイシーでは、菅原さんと交友を結んだ内外のミュージシャンらが演奏をした。坂田明(左)、渡辺貞夫(右)、タモリ、エルヴィン・ジョーンズ、アニタ・オデイ…… 海外からの「視察」も来た…