2026年6月12日 20時35分佐藤善一印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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岩手県内のツキノワグマの推定生息数が従来の3700頭から5200頭(速報値)に大幅増加したことがわかった。県が12日、ツキノワグマ管理検討協議会で明らかにした。調査手法の精度が上がったためという。同協議会は今年度の上限捕獲数について、当初の796頭を超えて捕獲する方針を決めた。 第5次ツキノワグマ管理計画(2022~26年度)では県内のクマ生息数を3700頭と推定。毎年、上限捕獲数を設けて捕獲を進め、26年度末までに生息数を3400頭に減らす目標を掲げていた。 しかし、県が24、25年度に従来より精度の高い調査手法を導入したところ、試算した推定生息数は3700頭から約1・5倍の5200頭に膨れ上がった。ただ、今年度中に第6次ツキノワグマ管理計画(27~31年度)を策定することもあり、3400頭の目標については修正しなかった。 今年度の上限捕獲数は推定生息数の3700頭を念頭に、25年度と同じ796頭にしていた。ただ、25年度は各地でクマの出没が相次ぎ、死者も出たため、緊急の捕獲が急増し、最終的な捕獲数は1271頭(速報値)に上った。 この日の協議会では、5200頭の推定生息数に基づいて議論されたが、具体的な捕獲上限数を掲げることはせず、「捕獲上限数796頭を超える捕獲を行う」とした。 県自然保護課の千田志保・特命参事(クマ対策)は「被害を軽減させるため、できるだけ捕獲を進めていく。昨年度の捕獲数(1271頭)を超えるような捕獲を市町村と協力して進め、人とクマの遭遇を避けたい。ただ、捕獲の対象は人里に出てきたり、緩衝地帯に定着したりしたクマ。生息地の山に入って捕獲することではない」と説明。今後について「新たな生息数の目標は国のガイドラインなども見ながら協議会で議論したい」と意欲を見せた。 同協議会の由井正敏会長は「全国的にクマが増えているのは地球温暖化の影響。ブナやミズナラの豊作の年が増え、単純計算で2年ごとに1・5倍ぐらいにクマが増えている。現状ではクマの密度が高すぎるので、減らしていくしかない。海外に比べても日本の(クマ)密度は高すぎる」と話した。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする