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クマによる被害が各地で相次ぐ中、年間120万~160万人が訪れる景勝地・上高地(長野県松本市)でも、ツキノワグマ対策の取り組みが続いている。 6月上旬の日曜日。観光名所の河童橋に近い「上高地ビジターセンター」で、スタッフの宮本佳奈さん(26)が呼びかけた。 「ごみを出さない、食べ物をあげない。これを本当に徹底していただきたい」 センターでは毎日、クマ対策のレクチャーを無料で開いている。平日は動画を上映し、土日祝日はスタッフが講師を務める。環境省の事業の一環で11月ごろまで続ける。 この日のレクチャーは30分ほど。登山や散策で訪れた約20人が、クマの鋭い爪を手に取り、写真や動画を見ながら生態を学んだ。 間近でクマのはくせいを見た兵庫県芦屋市の女性(75)は「クマってもっと大きくて、怖いものだと思っていた」。撃退用のスプレーも持参したが、使い方が間違っていたことも知った。 宮本さんはレクチャーで、「ツキノワグマは主に植物を好む雑食動物。食べるために人を襲うことは基本的にありません」と強調した。夏は空腹で「骨が浮き出すほどやせる」 7~8月は食べられる植物が少なく、アリやハチを食べてしのぐ。クマの体重は冬眠前の3分の1ほどまで減り、胸の骨が浮き出すほどやせるという。 「夏は一番、おなかがすいている時期。そんな時に人間の食べ物を食べてしまったら、どうなるでしょう」と宮本さんは会場に問いかけた。「クマは同じ場所に居続けて、危険な状態になる。人間の食べ物の味を知ったクマは、どうしても殺処分の対象になってしまいます」キャンプを楽しむポイントは キャンプ場での対策も進む…この記事は有料記事です。残り332文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人高木文子長野総局|長野県政、東信地区専門・関心分野地方の行財政、学びの多様化、ジェンダー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする