目撃増えるクマ、茨城県が「緊急銃猟」に備え銃猟隊を設立2026年6月5日 11時15分古庄暢印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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クマによる人身被害が全国で過去最多となるなか、茨城県内でも昨年9年ぶりに大子町でツキノワグマが目撃されるなど、県境でも出没するようになってきた。県は今年から市街地での「緊急銃猟」に備え、市町村に銃猟隊を派遣するための体制整備を進めている。 5月29日、笠間市の山間部にある県狩猟者研修センター。一般社団法人「県猟友会」の会員から選抜された37人が、射撃訓練を行った。今年2月に県が結成した「緊急銃猟隊」のメンバーだ。 市街地など人の日常生活圏にクマが出没した場合、市町村からの要請に応じて出動し、猟銃を使ったクマの捕獲活動にあたる。 訓練では、メンバーたちはライフル銃や散弾銃を台座に固定したり、座って構えたりして、50メートル先の直径30~50センチの的を狙い、次々と命中させていた。隊長の大須賀正弘さん(70)は「市街地で銃を扱うには、正確な射撃の腕が欠かせない。経験豊富なベテランメンバーがそろっている」と胸をはる。 一方、「県内ではクマを狩った経験がある猟友会員がほとんどいない」と課題も語る。県内ではこれまで目撃情報すらないほど「クマが恒常的に生息する地域はない」(県環境政策課)とされてきたからだ。 クマの生態に詳しい県自然博物館の山崎晃司館長によると、県内は比較的平地が多く、山間部も「人の手で管理されているところが多い。エサとなるドングリなどをつける広葉樹も少ないため、クマの生息に適した土地が少ない」と指摘する。 いま、全国的にクマの活動が活発化している。環境省によると、2025年度に全国でクマによる人身被害は238人で、うち13人が死亡。過去最多だった23年度の被害219人、死亡6人を上回った。県内でも25年4月と6月に大子町の山間部に設置されたカメラでツキノワグマが確認された。 山崎館長も「山間部では県内でもクマと遭遇する機会がこれからさらに増えるかもしれない。備えておく必要はある」と話す。 県では今年夏にも、市町村と連携した緊急銃猟を想定した訓練を実施する予定。県環境政策課の大久保孝副参事は「クマの被害を未然に防げるよう体制づくりを進めていきたい」と話す。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする









