深掘りクマの個体数推定、どうやるの? 環境省が統一手法で全国を初調査へ古畑航希印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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市街地への出没が相次ぐクマについて、環境省は、全国で統一的な手法を用いた個体数調査に初めて乗り出す。頭数の把握は、適正な捕獲数の設定や対策の効果を推し量る上で、根幹になるデータだ。近年のクマによる被害の深刻さもあいまって、より実際に近い頭数を割り出す研究が進んできた。 クマによる被害を受け、政府は昨年11月、クマ被害対策パッケージを公表した。捕獲の強化や人材育成などの対策を示したもので、中期的な取り組みとして「適切な個体数管理のための統一的な手法による個体数推定」を掲げた。 クマの頭数を把握する方法は、各都道府県や個体群に基づいた地域ごとに調査されてきた。手法はそれぞれ異なり、推定個体数は調査データをもとに統計モデルを用いて算出する。 環境省によると、各都道府県の推定個体数(中央値)を合わせると、ヒグマとツキノワグマを合わせて全国で計5万7793頭。内訳は北海道が1万1600頭、東北が1万9237頭、関東が2983頭、中部が1万7553頭、近畿・中国が6420頭だ。二十数頭とされる四国を除いて個体数は全国的に増加傾向で、九州・沖縄には生息していない。 そもそもこれまで、どのような調査が行われてきたのか。 元になるデータを集める調査手法としては、画像から胸の模様で個体識別をする「カメラトラップ法」▽体毛からDNAで個体識別をする「ヘアトラップ法」▽マイクロチップの挿入などで個体識別をする「捕獲個体標識法」▽目撃件数、被害件数、許可による捕獲数▽狩猟の報告などがある。 兵庫県立大学の横山真弓教授(野生動物管理学)は「大前提として、とにかくデータが少ない。限られたデータから統計モデルでやらざるを得なかった」と語る。■これまでの課題は…この記事は有料記事です。残り1684文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人古畑航希くらし科学医療部|環境省、災害専門・関心分野野生動物、自然環境、災害、性暴力関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする