「縮小社会」での新しい発掘調査考える 奈文研がチーム作り検討開始2026年6月12日 16時30分今井邦彦印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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奈良文化財研究所(奈文研、奈良市)は10日、未来の文化財の研究と保全に必要な「遺産科学」のナショナルセンターを目指すという「奈文研パーパス2027」を策定し、将来の人口減少や行政予算の縮小による「縮小社会」を見据えた、新しい遺跡調査の形を探るプロジェクトチームを立ち上げたと発表した。 遺跡や遺物などの埋蔵文化財調査の省力化、効率化と期間短縮は、少子高齢化や人件費の上昇が進むなか、必要な改革だ。来年創立75周年を迎える奈文研は昨年秋、そのための技術開発に組織横断的に取り組む「フィールドワーク・イノベーション・プロジェクトチーム(FWIPT)」を立ち上げ、今春から活動を本格化させた。 PTは三つのワーキンググループ(WG)で構成。「次世代遺跡調査WG」は、発掘調査の進行状況をGIS(地理情報システム)上に3次元情報として記録し、そこから遺構を図面化、3Dモデル化する手法や、AI(人工知能)を使って出土した瓦の文様を自動で見分ける技術などを開発する。 「宮跡DXサイト・ミュージアムWG」は平城宮跡や飛鳥・藤原宮跡をフィールドとし、遺構の3次元情報を利用した「デジタル遺跡博物館」を提案。「宮跡マネジメントWG」は、宮跡の遺構の分布だけでなく、埋設物や水路などの位置情報をデジタル技術を駆使して総合し、効率的に発掘調査や遺構整備の計画を立てる技術を確立する。 本中眞所長は「平城宮跡を歩きながら地中の遺跡を目の前に見ることができる、そんなワクワク感のある技術をDX(デジタル化)の力を借りて実現し、社会に還元したい」と話した。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人今井邦彦専門記者|歴史・文化財専門・関心分野歴史、考古学、文化財、サブカルチャー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする