日本を支える「溶射」の初代王者は大阪から 「家族のために学んだ」坂上武司印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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橋や高速道路などの鋼構造物に使われ、厳しい環境のもとで耐久性などが求められる鉄。実は、その多くが「溶射」という特殊な技術によって支えられている。さびたり、腐食したりするのを防ぐため、一つ一つ亜鉛やアルミニウムなどでコーティングされているのだ。そんな防食溶射の日本王者が、大阪から生まれた。 大阪市西淀川区の新免鉄工所。ここは110年の歴史を誇る、溶射の大手会社だ。この工場で働くのが朝山聡さん(38)。 亜鉛やアルミなどの材料を2千度の高温で溶かして、ガンで鉄に吹き付けるのが溶射だ。6月上旬、取材で訪れると、朝山さんが3キロ近い溶射ガンを手に持ち、火花が飛び散る中で、1人黙々と作業をしていた。 朝山さんが作業していたのは、高速道路のつなぎ目部分の溶射。融雪剤などがたまりやすく、さびへの対策が必要だ。溶射は潮風を受けたり、山間部で雪が多かったりする場所で使われる鉄に施すことも多いという。 朝山さんは4月下旬に滋賀県で行われた第1回溶射技能競技大会(日本溶射工業会主催)の防食部門に出場。全国の精鋭22人が出場する中、見事に初代王者に輝いた。 「緊張はしなかったですね。普段している通りにやることを心がけました」と朝山さんは振り返る。溶射歴は7年で、それ以上の経歴の参加者もいる中、朝山さんの技術の正確性などが評価された。 朝山さんは29歳で新免鉄工所に入社した。「遅咲き」の職人だ。西淀川区出身。中学を卒業後は定職にはつかず、パチンコやスロットに日々を費やした。朝山さんを変えたのは、ある出会い。「相手の親に申し訳がない」 「25歳くらいの時に妻と知…この記事は有料記事です。残り546文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人坂上武司ネットワーク報道本部|大阪駐在・関西担当専門・関心分野フィギュアスケートやアイスホッケーなどの氷上競技。音楽や映画関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする