福島・郡山合同庁舎 歴史的建築から、使い勝手の良い新庁舎に移転2026年6月12日 5時00分森北喜久馬印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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福島県の郡山合同庁舎の新庁舎が郡山市南1丁目に完成し、11日に記念式典があった。広さは現庁舎から7割ほど増え、最新設備で格段に使いやすくなった。22日から業務を開始する。 新庁舎は、見本市などの大規模な催しに使われる「ビッグパレットふくしま」の北側に隣接する。古くからの市街地である麓山(はやま)1丁目にある現庁舎(別棟を含む)と比べると、敷地面積は9431平方メートルから3万291平方メートルと3倍以上、延べ床面積は6443平方メートルから1万818平方メートルと1.7倍に増えた。総工費は約96億円。 現庁舎は、別棟を増設し来庁者にとって目的の場所がわかりにくかった。新庁舎では、1階に地方振興局と農林事務所、2階に教育事務所、3階に建設事務所とすみ分けた。 最大の特徴は、来庁者が自由に立ち入れる広い空間「ワーキングコモンズ」を設けたことだ。机やソファがゆったり置かれ、窓際にはコンセント付きの長机もある。打ち合わせをしてもいいし、休憩に使ってもいい。 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を教訓に、免震装置や太陽光発電を備える。いざというときには防災拠点とするためだ。 屋上には「ハイサイドライト」という窓を設け太陽光を採り入れる。空調には地中熱を、トイレの洗浄には雨水をためて利用する。こうした省エネルギー・省資源の工夫も随所にこらした。 公共交通機関だと、JR安積永盛駅が最寄りだが徒歩で25分ほどかかる。JR郡山駅からはバスが出ているものの午前7時台の2本が最多だ。来庁者のほとんどは車を利用するとみて、県は500台分の駐車場を設けた。現庁舎の保存運動、建築士会も合流へ 現在の郡山合同庁舎は6月19日を最後に閉庁する。歴史的建造物として保存を求めている市民グループが10日、今後の方針を明らかにした。「旧福島県郡山合同庁舎の保存利活用を求める会」に名称を変え、引き続き保存を求めるとともに、提案した活用法について意見を広く求める。 現庁舎は郡山市庁舎として1930(昭和5)年に完成した経緯から、2025年9月、保存を求める署名簿を椎根健雄市長宛てに提出した。その後、署名は増えて総計で3125人分になった。 求める会の中心となっているのは、「藤沢周平の作品を楽しむ会」。今後2カ月をめどに、福島県建築士会も加わる予定という。庄司一幸共同代表(75)は「現庁舎の見学ができないか、県と相談したい」と話している。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする