ストーリー川崎の育成組織が着目した田中碧の再現性 大成する選手が持つ性格は岩佐友印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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川崎フロンターレが育む「考える力」上 三笘薫(ブライトン)のような突出した選手が、最近育っていないのではないか。 サッカーJ1川崎フロンターレで育成部長を務める山岸繁さん(63)は2023年、そんな悩みに直面していた。 22年のワールドカップ(W杯)カタール大会の日本代表には、川崎のアカデミー(下部組織)で育ち、トップチームでもプレーした選手が3人いた。 三笘、板倉滉(アヤックス)、田中碧(リーズ)。なかでも、1次リーグのスペイン戦でゴールラインぎりぎりからクロスを出して決勝点をアシストした「三笘の1ミリ」のインパクトは大きかった。川崎フロンターレが育む「考える力」サッカーワールドカップ北中米大会の日本代表には、J1川崎のトップチームや下部組織でプレー経験のある選手が4人選ばれました。彼らに共通する「考える力」は、どう育まれたのか。指導者やスカウトの視点から、3回の連載で紹介します。 「三笘みたいな選手は、ほかにいないの?」 サッカー関係者から、そんな質問を受けたが、山岸さんは答えに窮していた。直接、三笘を指導したわけではない。彼は特別な素質を持っていたのか。川崎は彼の何を磨いたのか。そして板倉や田中は――。考えれば考えるほど、疑問は膨らんだ。 「これ、検証してみるのは面白くない?」 山岸さんは、同じく育成部門の責任者である高田栄二さん(51)に声をかけて、各年代のコーチを集めさせた。そして23年6月、プロジェクトチームが発足した。 その名も、「YS(ヤング・スカウト)プロジェクト」だ。落選の三笘薫、涙のPK戦で固めた覚悟 負傷後に周囲へ伝えた言葉 川崎市にあるアカデミーの拠点施設「フロンタウン生田」の一室に7~8人が集まり、月1回のペースで約1時間半のミーティングを開いた。 最初に行ったのは、過去にアカデミーで育ち、トップチームに昇格した選手の分析だった。 アカデミーに入った時期、プレースタイルや練習への姿勢、性格、家族構成。当時を知るスタッフが説明し、質問に答え、あらゆる角度から洗い出した。 取り上げるのは毎回1人か2人ずつ。三笘らはもちろん、39歳の今も現役を続ける都倉賢(生駒FC奈良)、30歳で現川崎主将の脇坂泰斗、21歳の高井幸大(ボルシアMG)など、幅広い年代の選手が対象となった。 共通点や特徴はいくつか見つかった。 山岸さんは「ジュニア(小学…この記事は有料記事です。残り1159文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人岩佐友スポーツ部専門・関心分野サッカー、バレーボール関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする