ストーリー第3回「うるさい!」三笘薫はベンチに言い返した 川崎スカウトが見た覚悟岩佐友印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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川崎フロンターレが育む「考える力」下 スカウトの仕事を任されて、22年目を迎えた。 「怖さはありますよ。人の人生を変えてしまう仕事ですから」 サッカーJ1川崎フロンターレの向島建(たつる)さん(60)はそう語る。 いま川崎のスカウトは1人だけ。すべての責任を負うからこそ、選手を見極める目には妥協がない。獲得を検討する選手は、何試合も足を運んで見る。人工芝か天然芝か、昼か夜か、勝った試合か負けた試合か。さまざまな条件下で、その選手の本質を探る。 重視するのは技術だけではない。 「特にうまくいかない試合で、人間性が出ます」川崎フロンターレが育む「考える力」サッカーワールドカップ北中米大会の日本代表には、J1川崎のトップチームや下部組織でプレー経験のある選手が4人選ばれました。彼らに共通する「考える力」は、どう育まれたのか。指導者やスカウトの視点から、3回の連載で紹介します。落選の三笘薫、涙のPK戦で固めた覚悟 負傷後に周囲へ伝えた言葉 数年前、注目していた、ある高校生がいた。味方のミスが重なって敗れた試合後、仲間に文句を言い、一触即発の空気をつくっていた。 「この状態でうちに来たら、浮いてしまう」。向島さんはチームの監督に、このままでは獲得できないと伝えた。 翌週、試合を見に行くと、選手の態度は一変していた。 仲間のミスに怒りをぶつけるのではなく、自分のプレーに集中する。その変化はチームにも好影響を与え、全国大会に出場。最終的に獲得に踏み切った。 「いい加減な選手はいれたくない。負けても出られなくても、腐らず、自分に矢印を向けて努力する。そうした選手が、このクラブの色をつくってきた」 川崎はアカデミー(下部組織)の充実で知られるが、クラブを強豪へ押し上げたのは大卒選手たちの力も大きい。 「人間的に成長して入ってくる彼らが、チームを強くした」三笘に特例認めた川崎 日本代表のDF谷口彰悟(シントトロイデン)は、その代表例だ。 筑波大では冷静な指示とプレーでチームを落ち着かせた。派手さはないが、賢く、リーダーシップがあった。卒業後に川崎へ入団し、主将も務めた。30歳を超えてから、欧州に羽ばたいていった。 もう一人、印象深い選手がいる。 小学生から川崎のアカデミーで育った三笘薫(ブライトン)だ。 高3の夏、ユースからトップ…この記事は有料記事です。残り1284文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人岩佐友スポーツ部専門・関心分野サッカー、バレーボール関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






