コラム・寄稿「バズる」が正解になっていないか 記者支えた「笑わない男」の言葉藤野隆晃印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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サッカーワールドカップ(W杯)北中米大会で熱戦が続いている。私は東京にいて、データの確認や現地に派遣された記者を支える業務をしている。正直、地味な仕事だ。 もちろん現地に行けたら良かったが、今の役割に前向きに取り組めている。ラグビー日本代表で活躍し、「笑わない男」としても知られるFW稲垣啓太(36)の言葉に背中を押されたからだ。 5月、練習場で話を聞く機会があった。話題はSNSに及んだ。稲垣自身も使っているが、そのあり方に疑問を感じているという。 「そこに映っているのは完成された世界。それを見て、これが正解だと思うようになっているのではないか。『バズる』ことがかっこいい、みんなの注目を浴びることがすごいんだ、と」 もちろん、価値基準は人によって違う。「バズる」ことを否定するのは違うと思うが、「バズる」ことを求めて倫理に反する投稿も見かける。「そんなに甘くないぞ」と思う。 代表で53試合に出場し、ラグビーW杯に3大会連続で出た。そこに至るまでトライアンドエラーを繰り返し、気づいた。何が正解かはそれぞれが試行錯誤を重ねて見つけるもの。そうして結果を出した先に、知名度はついてくる。「有名になりたい」が先に来るのは順序が逆ではないか。 稲垣は言う…この記事は有料記事です。残り398文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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