懐かしの昭和給食などの出店が並んだイベント「魚ん町マルシェ」=2026年4月29日、長崎市魚の町、織井優佳撮影

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現場へ! 団地の今を訪ねて(3) 大型連休中で静かな長崎市役所近くで、古い灰色のビルに人だかりができていた。キッチンカーが並び、懐かしの昭和給食を出す一角では整理券も。昨年4月に始動した交流施設「魚ん町+」で開催された2回目のマルシェだ。 1948年着工で「48型」と呼ばれる4階建ての建物は、旧県営魚の町団地。築80年近い建物の1、2階を10年契約で県から借りたのはココトト合同会社。長崎市出身の1級建築士、伊東優さん(39)が共同代表を務める。「魚ん町マルシェ」のシェアキッチンで懐かしの昭和給食を食べるイベント参加者=2026年4月29日、長崎市魚の町、織井優佳撮影 最後の住人が2018年に退去し、住宅としての耐用年数を過ぎたと県は建物を解体する予定だった。しかし学識者が「現存する最古の鉄筋コンクリート公営団地5棟の一つ」と指摘。長崎生まれのカズオ・イシグロの作品にも同時代の団地が登場するとして保存を求める声があがった。歴史ある建物、保存より育てる 県議会も取り上げ、県は解体…