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現場へ! 団地の今を訪ねて(4) 大阪・難波から南海電車で約30分。堺市と大阪府和泉市にまたがる泉北ニュータウンには、府住宅供給公社の団地が多い。そのひとつで、四角い建物の古びた階段を2階へ。小柄な50代の会社員女性が出迎えたドアの奥は、インテリア誌から抜け出たような部屋だった。 女性は2020年の入居以来、休日ごとに部屋に手を入れてきた。壁を好みの色に塗り、ふすまを外して木枠をはめ、洋館風の自作の開き戸を付けた。絵を飾る壁面がほしくて玄関から奥へ続く廊下には石膏(せっこう)ボードを置き、ペンキを塗り壁紙を重ね、試行錯誤の末にしっくい風の青い壁に仕上げた。 「前に住んだ街中の賃貸マンションより広くて家賃も安い。その分で好きな空間を作れ、生活の質が上がりました」原状回復不要で好みの空間に 賃貸なのにそんな改装ができるのは、女性が住む住居が府住宅供給公社の「つくろう家(や)」だからだ。原状回復が不要でDIYできる仕組みで、壁の釘穴、張り替えた壁紙や床材、塗ったペンキなどもそのままで退去できる。 府内で公社が管理する約2万1千戸の賃貸住宅のうち、1万2千戸が「つくろう家」の対象だ。 大半が1960~80年ごろにできた中層団地でエレベーターがない。50平方メートルほどの古い部屋が民間アパートと競うのは厳しく、空室率が高かった。 そこでまず既存住民の長期居…









