鈴木逸弘印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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家はあるが、建て替えられない――。1960~70年代、住宅需要の伸びを受けて東京近郊の山林や畑が急速に宅地開発され、ベッドタウンとなった。当時の住宅は老朽化が進むが、様々な事情で「再建築不可」ということも少なくない。そんな住宅の建て替えに、夫妻と不動産業者が挑んだ。 「この土地は、あまりお勧めしませんよ」 コロナ禍の2020年春、千葉県市川市で不動産会社「京葉不動産住宅」を営む宮田克仁さん(52)は、新築住宅を建てたいという夫婦にそう言った。候補地を案内していた時のことだ。 場所はJR松戸駅まで自転車で10分ほどの同県松戸市胡録台(ころくだい)地区。子どもの教育環境やバスの利便性もよく、人気の高い地域だ。 団体職員の小野泰嗣さん(39)とイラストレーターの朝実さん(38)夫妻は、土地の破格の安さにひかれた。当時で1坪(3・3平方メートル)が80万円程度。古い家屋が残っているが、何カ所か回った中で最有力候補になった。 だが案内した宮田さんは頭を抱えた。「大変な仕事になるだろう……」建築基準法の壁 問題は建築基準法の「接道義…この記事は有料記事です。残り1404文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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