ストーリーゆるくつながり、楽しみは濃く 藤野千夜さんが語る団地の暮らし織井優佳印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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現場へ! 団地の今を訪ねて(6) ドラマ化された小説「団地のふたり」の作者、藤野千夜さんが、東京都内の団地に転居したのは約4年前。友人の愛犬の通院に付き合った時、いい感じの団地を見かけたのがきっかけだ。 「手入れされた小さな菜園や花壇があって、居心地がよさそうでした」 郷愁を覚え、いろいろな団地を見て回った。 広い敷地に建物がゆったり配置され、テニスコートまである。 緑道を歩くと大きく育った木々の緑が目にしみた。歩いていった先には、小さなおいしいお店もあった。「すごく豊かな場所だ」と心をつかまれた。多様な人を待ち構える 契約の相談に営業所に行ってみると、高齢者、外国籍、セクシャルマイノリティーなど多様な人々を「来ましたね!」と待ち構える寛容な雰囲気だったことにも驚いた。 「団地のふたり」を執筆していた頃は、実家のことでいろいろ対応に追われ、友人宅に居候中だった。こたつに入って、自分は何があれば楽しく暮らせるんだろうとつくづく考えた。 「雨風がしのげて、好きな物に囲まれてのんびり過ごせれば、それが理想とわかったんです」 こうして本が出た少し後、友人宅から自転車ですぐの団地に移り住んだ。友人とはひんぱんに行き来し、のんびり時を過ごす。人の気配が身近に 何も起きない穏やかな日々を…この記事は有料記事です。残り995文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする