ストーリー団地は「大切な社会資本」 課題を解く道筋、高齢社会の共助のかたち織井優佳印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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現場へ! 団地の今を訪ねて(1) 埼玉県草加市。東武伊勢崎線「独協大学前〈草加松原〉」駅からの緑道は、中高層の集合住宅が並ぶUR賃貸コンフォール松原へと続く。円筒形の赤いポストが目印の22号棟1階に、NPO法人「松原団地見守りネットワーク」がある。 月・水・金曜の数時間、事務局長の信坂勝雄さん(81)ら会員が待機する。「電灯交換」「掃除」「買い物代行」など小さな手伝いを頼む電話が来たら出動だ。 持参の弁当を食べる女性。1杯130円のコーヒーを手に居合わせた人とおしゃべりする男性。三つあるテーブルは大概埋まっている。ここでは、支える側も支えられる側も多くが高齢者だ。近所付き合いなくなり危機感 ネットワーク発足は2011年4月。ここにあった旧草加松原団地は全面建て替えの最中だった。住民らは完成した新棟に順次移り住み、1962年の入居開始から続いた近所付き合いが希薄に。孤独死も相次ぎ、民生委員だった前理事長の布施郡二さんが危機感を抱いて立ち上げた。 「困っている人は助ける、誰かがやらなきゃ、という昭和の男でした」と信坂さんは亡き友を懐かしむ。「彼も自分も、東京で勤めていた頃は、ここには寝に帰るだけだったけどね」 年会費1千円の利用会員は200人以上、出動する活動会員は約20人。お手伝い券は1枚600円。「無料にしたいけど、依頼が増えると本当に必要な人の所に行けなくなっちゃう」 電話を受けて会員が出向くと、依頼者が喜んでお茶を出してくれることも。「独り暮らしは寂しいんだよね。若い人も活動会員になってほしいなあ」 6号棟集会所では、72年から続く「野ばら会」が活動中。毎週水曜に30人ほどが茶話会を楽しむ。山本洋子さん(91)が、団地で子育て中の主婦仲間と「時間はある。何かしよう」と始めた。年に数回、落語会なども企画。「元気でいられるのも会のおかげよ」マンモス団地を全面建て替え 6号棟には草加松原団地自治…この記事は有料記事です。残り907文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする