深掘り「広い=幸せ」は古い?狭小アパートが人気 国が消した「最低面積」力丸祥子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

[PR]

都心で暮らす若者に、コンパクトな「狭小アパート」が選ばれている。背景には、家賃の高騰やライフスタイルの多様化がある。こうした潮流のなか、国の住宅政策の基本となる計画から、半世紀にわたり「必要不可欠」としてきた最低限の広さの水準が削除された。いまや、広さで住まいのQOL(生活の質)は測れないのか――。JR駒込駅から徒歩10分、浴槽なし 東京都文京区。JR駒込駅から歩いて10分ほど、かつて2階建ての戸建てがあった14.8坪の土地に、3階建て6部屋のアパートがある。 3階のワンルームは14.73平方メートル。直近の居住者が2024年に契約したときは家賃6万5千円だったという。 キッチンにガスはなく、コンセントにつないで使うIHコンロが備え付け。浴槽の無いシャワー室は洗面台と一体で、トイレとドアを隔てて並ぶ。 ただ、「昔ながらのアパート」とは違う。20年11月に完成した築浅で、浴室乾燥機やオートロックも完備する。大きな窓から差し込む光、白を基調としたタイル調の壁紙が部屋を明るくし、数字ほどの狭さは感じさせない。 手がけたのは、「狭小住宅の専門家」をうたう建築・不動産会社「BLISS」。2003年に戸建ての狭小住宅からはじめ、10年ほど前から23区を中心にアパートも展開する。 入居者は上京して初めての住まいを探す学生や社会人が多いという。職場や学校からの近さ、24時間営業のコンビニやコインランドリーが徒歩圏内にある利便性が決め手になるそうだ。 おおむね更新期となる2年ほどで、収入アップや結婚などの理由で退去する。空室が出れば、あっという間に次の借り主が決まるという。需要は堅調「狭ければ狭いほど収益」 ただ、コロナ禍には異変もあった。 在宅時間が長くなると、「隣…この記事は有料記事です。残り1536文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人力丸祥子東京社会部|国土交通省担当専門・関心分野防災・減災、合意形成関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする