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6月11日に開幕するサッカー・ワールドカップ(W杯)北中米大会では、40度近くにもなりうる厳しい暑さへの対処が課題になっている。試合の開始時間を異例の深夜に設定するなど、主催する国際サッカー連盟(FIFA)も対策に工夫をこらすが、選手だけでなく、観客を守るためには不十分だとの声が上がる。チケットも鉄道も…「天文学的」高騰のサッカーW杯 お金の行き先はサッカーW杯の暑熱対策、研究者にすれば最低限レベル 観客もリスク 2025年7月、イングランド・プレミアリーグのチェルシーの選手として米国で開催されたクラブW杯に出場していたエンソ・フェルナンデス(25)は、世界中に危機的な状況を訴えた。今夏のW杯では、2連覇を狙うアルゼンチン代表だ。 「信じられないほどの暑さだった。目まいがして、グラウンドに横にならなければならなかった。プレーするのはかなり危険だ」 25年夏、米国では東海岸を中心に40度近くに達する記録的な暑さが観測された。上空の高気圧が「鍋のふた」のようになって暖かい空気を閉じ込める「ヒートドーム現象」が発生。地球温暖化により、北半球ではこの現象の発生頻度が増えているとされる。温暖化は気温の底上げにもつながり、米海洋大気局(NOAA)によると、25年までの5年間の6~7月の月平均気温は23度と、前回米国でW杯があった1994年までの5年間と比べて1.4度上昇している。暑いピッチ 試合時間調整など要望 ピッチ上の選手たちは、特に…