インタビュー第5回子どもの高次脳機能障害、必要な支援は 「気づきにくい」からこそ聞き手=編集委員・武田耕太印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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記憶力や注意力の低下などがみられる「高次脳機能障害」。子どもの場合は医療機関と学校との連携が重要だと、戸田中央メディカルケアグループ本部特別顧問の渡邉修さんは指摘します。どんな支えが必要なのか、聞きました。 ――大人と子どもに、どんな違いがあるでしょうか。 基本的な症状は共通しています。ただ原因には特徴があります。大人の場合は原因の多くを脳卒中が占めるのに対し、子どもの場合は交通事故や転落事故などによる脳外傷が多いです。脳炎や脳症、脳腫瘍(しゅよう)なども少なくありません。こうした病気や事故の後に、記憶力や注意力が低下した場合には、高次脳機能障害を疑うことが大切です。ほかにも無気力になったり、協調性がなくなったり、幼稚性が強くなったりと、多様な症状がみられるのが、この障害の特徴です。 ――子どもだからこその注意点はありますか? 社会に出る前段階であるという点を、考慮する必要があるでしょう。 子どもの場合、脳は発達過程にあり、成長するに従って、あらわれる症状は変化していきます。基本的に、高次脳機能障害は改善していくことが多いとされますが、程度には個人差があります。学年が上がるにつれて周囲との学力差が目立つようになったり、集団生活になじめなくなったりする例もあります。 このため、医療機関と学校などが十分に連携をとりながら、家族とともに本人を支えていくことが欠かせません。 ――どんな連携が必要でしょうか? 医療機関側には、復学に向けて本人の障害の状況を評価したうえで、学校側に伝える必要があります。学校側は、それを踏まえて個別の教育計画をつくったり、教員同士の情報共有を進めたりする必要があります。 障害の程度によっては、学習についていけない場合などもあります。必要に応じて特別支援学校などへの転校や、個別の学習支援といった選択肢も出てきます。復学は焦らずに、学校生活になじめなくなることも ――連携が不十分だと、どん…この記事は有料記事です。残り1400文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人武田耕太編集委員専門・関心分野医療・健康、こども政策関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする