日銀、6月15-16日の会合で政策金利を1%に引き上げる可能性

タカ派的なシナリオの軸足で6月利上げがほぼ確定した上田

理事会、戦況を精査し最終決定へ

東京:日銀は、中東紛争の急激な激化が市場を動揺させない限り、今月中に利上げに踏み切る見通しだと、3人の消息筋が語った。イラン戦争で敵対関係が再燃しているため、中央銀行の政策担当者は、中東情勢と日本経済への影響を最後まで精査し、最終的な決断を下すことになるだろう、と情報筋は語った。市場はすでに、日銀が6月16日までの2日間の政策決定会合で、短期政策金利を0.75%から1%に引き上げる可能性を約80%と見ている。1%への引き上げは、日銀の政策金利を1995年以来の水準に引き上げることになる。植田和男日銀総裁は16日の講演で6月の利上げをほぼ確実にし、インフレ対策への明確な軸足を示すとともに、より頻繁な借入コストの引き上げへの扉を開いた。「紛争が深刻化しない限り、日銀はおそらく6月に利上げを行うだろう」と、日銀の考えに詳しい関係者は語った。イラン戦争によるインフレリスクへの懸念から、債券利回りは先月30年ぶりの高水準まで上昇した。それ以来、日銀の桝和行理事と小枝純子理事が物価上昇圧力の高まりを警告しており、早ければ6月にも利上げを求める他の3人のタカ派に加わる可能性があることを示している。卸売物価上昇率の急上昇は、企業がコストを転嫁するペースが速く、日銀の目標である2%を上回る消費者インフレを押し上げていると見られることから、政策立案者たちを憂慮させている。日銀は10年にわたる大規模な景気刺激策を2024年に終了し、12月を含め数回政策金利を引き上げてきた。中東紛争によるエネルギーコストの高騰は、日銀の金利決定を複雑にし、物価を押し上げるだけでなく、燃料輸入に大きく依存する経済に打撃を与えている。ロイター