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テレビ東京でプロモーションを担当する真船佳奈さん(36)は、漫画家としても活動しています。長男(4)を出産後、家計の見直しや家の整理整頓に取り組み、生活を整えました。外食が多かったという真船さんですが、食費を抑えるために自炊を始めてみると、「料理のハードルが激下がりした」そうです。(朝日新聞withnews編集部・河原夏季)<プロフィル>真船佳奈(まふね・かな)さん:2012年テレビ東京に入社。バラエティー番組のADなどを経て、現在はプロモーション担当。2017年、「オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組つくってます」(朝日新聞出版)で漫画家デビュー。結婚、出産を経て「令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!」(2023年、オーバーラップ)、「正しいお母さんってなんですか!?」(2025年、幻冬舎)を出版した。子どもの頃の記憶が生んだ「ハードル」真船さんは、会社員の夫(36)と長男(4)と3人で暮らしています。育児と仕事の両立で多忙な日々を送っていたため、ファミリーレストランやデリバリーサービスを使うことが多かったといいます。お金の不安をファイナンシャルプランナー(FP)に相談する中で、食費が上がっていることを指摘されました。真船さん自身「食費は抑えられる」と考えていましたが、「安くて質のいい食材を探し、レシピを考えて数品作り、翌日は飽きないようにリメイクするものだ」と思い込み、自炊のハードルを高くしていたといいます。「私が子どもの頃、母は毎回3品ほどおかずを用意してくれていました。いつもおいしいご飯を食べていた記憶があり、勝手にハードルを上げていたのかもしれません」と振り返ります。幼い頃から親しんできた母の味を再現するべく母親に麻婆ナスの作り方を聞くと、返ってきたのは「市販のソースで作ってるよ」というひとことでした。母親からはさらに、「料理ってのは毎日のことなんだよ。あんたすぐ『お袋の味』とか神格化したがるけど、食べ慣れたらそれがお袋の味なんだよ。便利なものには頼りまくったっていいの!」と指摘されたそうです。市販のソースやミールキットを使うところから自分で料理のハードルを上げていたと気づいた真船さんは、市販のソースやミールキット、レトルト食品を使うことから自炊を始めたといいます。「それまでの私は、やる気に満ちた時だけ、聞いたことのないスパイスをそろえて6時間ぐらいかけてカレーを作るようなタイプでした。年に1回すごく頑張るけど、そんな大変な思いは二度としたくないと思ってしまう」「でも、日々続けるためにとにかく料理のハードルを下げる。『1週間続けたぞ』とか、『野菜1個使い切れた』という体験を重ねることによって、『料理を作ることは苦しくない』と自分に思い込ませることが大事なんだなと思いました」市販品で味付けをしていくうちに、「これを使わなくても味付けできる」「塩で焼くだけでもおいしい」など、「料理のスモールステップを重ねていくうちに、自炊の感覚がつかめてきた」といいます。【専門家に聞く】手作り=愛情?なぜ料理だけ? 「多様性なさすぎて怖い」日本の家事家事育児の50~60%は夫が担う夏頃に第2子の出産を控えている真船さん。仕事はフルタイム勤務で午前10時から午後6時、週に3日ほど在宅勤務をしているそうです。妊娠初期につわりで体調不良が続いたときから、長男を保育園へ送る役割は夫が担っているといいます。以前の夫は激務で、家では寝るだけのような生活を送っていました。しかしその後、別の部署に異動。帰宅時間は早くはないものの、家事は分担できるようになったといいます。「夫も部署によって働き方がまったく違い、長男が生まれたときは家事育児の15%くらいしかできていなかったと思います。今の部署に変わってからは夫が50~60%を占めているかもしれません」「長男のときもつわりがひどかったので、第2子も『相当協力してくれないと私無理かも』という話はしていました。それもあって夫が予想以上に担ってくれているのかなと、夫のことを見直しました」現在は月曜日の朝など余裕があるときに、夫が3日分ほどおかずの作り置きをしてくれるそうです。2日目以降は食べ飽きないように真船さんがひと手間加えているといいます。「例えばチキンのトマト煮を夫が作ったら、月曜はそのまま食べて、火曜にオムライスにして、水曜はパスタにするというふうに、私がアレンジします」残っている食材を調理する際などに、市販のソースは引き続き使っているといいます。夫婦で協力するほか、週1回はベビーシッターも依頼し、実母のサポートや家事代行サービスも利用しながら生活を回しているそうです。エッセー漫画に「私のことかと思った」真船さんは今年3月、エッセー漫画「さよなら!行き当たりばったり人生! お金管理も家事も全部ニガテな主婦の生まれ変わり奮闘記」(KADOKAWA)を出版しました。描かれているのは、家計を見直し、自炊生活を始めた2年ほど前のエピソードです。漫画で楽しむだけでなく、実用書として参考にしてもらえるように、FPやSNSでレシピを発信しているクリエーターの監修が入っています。真船さんは「普段から発信しているのは、『とにかく無理をしない』『ハードルを上げない』ということです」と話します。「とにかく頑張りすぎないで今モヤモヤ感じることを少しだけ整理するだけで、思った以上に生活ストレスが減ることに気づきました。本当にスモールステップの積み重ねです」真船さんの日常を描いたエッセー漫画には、子どもの有無にかかわらず「私のことかと思いました」という共感の声が寄せられているといいます。「当初は子育てをしている人に向けて描いていましたが、お金や整理・収納、お料理など日々をどう回すかということは、ライフステージに関わらず避けて通れないポイントだなと思いました。私が想像していた以上に、いろいろな方にフィットする本になっていてうれしいです」と語ります。「世の中に節約本や整理整頓の本はたくさんありますが、余裕がある人に向けた前提で作られているのかもしれません。私は余裕がない前提で率直に描いているので、だからこそ共感の声をいただいたのだと思います」ニュースが身近になるメディア「withnews」https://www.asahi.com/withnewsTikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@withnewsYouTubeアカウント:https://www.youtube.com/@withnewschannel