コラム・寄稿車中で藤井聡太名人の昼食を予想した理由 記者が見た糸谷哲郎挑戦者佐藤圭司印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
[PR]
関西を代表する棋士の一人、糸谷(いとだに)哲郎九段(37)の名人戦が幕を閉じた。第84期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ特別協賛)で藤井聡太名人(23)=竜王・王位・棋聖・棋王・王将を合わせ六冠=に0勝4敗で敗れた。藤井聡太名人、糸谷哲郎九段に聞いた 将棋における「闘志」「性差」 記者は大阪在住で、日本将棋連盟関西本部(大阪府高槻市)に所属する糸谷挑戦者を10代の頃から取材してきた。敗れたとはいえ、今期七番勝負を大いに盛り上げた糸谷挑戦者のことをつづってみたい。 第1局は4月8、9の両日に東京都文京区の「ホテル椿山荘(ちんざんそう)東京」で行われた。前日の7日、記者はアテンド役として糸谷挑戦者と一緒に上京した。 新大阪駅から東京駅へ向かう新幹線の車中は隣の席だった。対局者が眠りたそうだったり考え事をしていたりすれば、そっとしておくように心がけている。 ただ、糸谷挑戦者は社交的なうえに、記者とは旧知の間柄。趣味の山登りや、たまに行くという猫カフェのことなどを楽しそうに話してくれた。対局で着る和服は、故郷・広島の呉服店で作ってもらったという情報も。 東京駅から対局場に向かうタクシーの中では、対局中はスマホなどの電子機器を預けることに触れて「『デジタルデトックス』で久しぶりに過ごせます」と漏らした。2日間の対局中だけは、仕事のメールなどから解放される。棋士と日本将棋連盟常務理事との「二刀流」の大変さも、垣間見えた。 4月8日、糸谷挑戦者が初手▲1六歩、3手目▲1五歩と、いきなり端歩を連続して突いて大いに話題になったのは、ご承知の通り。「AI(人工知能)を活用した最新流行型だけでは面白くない。こんなふうに自由に将棋は指せるんだ、というのを、お見せできたら」という言葉通りの作戦だった。ただ、藤井名人の対応も見事で、糸谷挑戦者の黒星スタートとなった。 第2局は4月25、26の両…この記事は有料記事です。残り2670文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人佐藤圭司文化部|将棋担当・大阪駐在専門・関心分野将棋・ポップ音楽関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






