【将棋ライブ】藤井聡太名人ー糸谷哲郎九段 ~名人戦第4局1日目~

[PR]

将棋の第84期名人戦七番勝負の第4局が16日、大阪府高槻市の高槻城公園芸術文化劇場で始まりました。ここまで3勝0敗の藤井聡太名人(23)が無傷の4連勝で決着をつけるか、挑戦者の糸谷哲郎九段(37)が待望の1勝を返して反撃ののろしを上げるか――。注目の一局をタイムラインで詳報します。 立会人は桐山清澄九段(78)、副立会人は稲葉陽八段(37)。主催=朝日新聞社、毎日新聞社、特別協賛=大和証券グループ、地元共催=高槻市、高槻市観光協会、高槻市文化スポーツ振興事業団。藤井聡太名人、糸谷哲郎九段に聞いた 将棋における「闘志」「性差」13:00対局再開 午後1時、対局再開。まもなく、糸谷九段が30手目△7五歩を着手した。1時間38分の大長考だった。 直前の、昼食休憩時の局面について、副立会人で解説者の稲葉八段は「例えば、△7五歩と仕掛けるか、△5二金と自陣を整備するか、どちらも有力そうです。大きな分岐点なので、糸谷九段も読みを入れているのだと思います」と話していた。 以下、▲同歩△同角と進んだ。12:00昼食休憩 29手目▲3七桂に糸谷九段が1時間38分考えたところで正午になり、昼食休憩に入った。午後1時に再開する。ここまでの消費時間は藤井名人52分、糸谷九段1時間51分。 藤井名人が頼んだ「煮干(にぼし)そば」は、モチモチ極太麺、背脂、煮干しスープという新潟の燕三条ラーメン系統の一杯。ドリンクにはアールグレイを選んだ。 糸谷哲郎九段がオーダーしたのは「海老(えび)の湯葉巻き揚げとすだちの細打ち冷かけうどん」。エビと大葉を湯葉で包んでパリッと揚げた天ぷらと、すだちでさっぱり仕上げた細麺のうどんを一緒に楽しめるセットだ。飲み物はアッサムを頼んだ。 なお、両者の昼食には地元で愛される家庭料理「高槻うどんギョーザ」も一緒に提供された。肉や卵、ニラなどの具材と、皮の代わりに細かく刻んだうどんを混ぜ合わせて焼いたご当地グルメだ。11:30力戦模様に 藤井名人の初手▲2六歩に対し、糸谷九段が選んだ2手目は△8四歩だった。 その後、藤井名人が得意とする角換わりの出だしの手順が続いたが、糸谷九段が指した10手目△4二銀が珍しい手。藤井名人が9分考えて▲2四歩から歩を交換し、第3局までと同様に力戦模様へと進んだ。 藤井名人は雁木(がんぎ)、糸谷九段は矢倉の構えをとる。先手が2筋の歩を交換している点が、通常の形と異なる。AIの形勢判断の針が先手にやや振れているのは、その点が影響しているのだろうか。 藤井名人の29手目▲3七桂に、糸谷九段が1時間以上考えている。 15日の前夜祭のトークショーでは、戦型予想も話題になった。副立会人の稲葉八段や畠山八段らが横歩取りや一手損角換わり、阪田流向かい飛車などさまざまな戦型を挙げたが、そもそも「糸谷さんの2手目は△3四歩ではないか」と予想する声が多かった。 当の藤井名人は、変化球とも言える糸谷九段の作戦を予想していただろうか。棋士たちのの予想は…… 前日の15日午後、両対局者は対局会場近くの野見神社に参拝した後、対局室を検分。その後、高槻市内のホテルでの前夜祭に臨んだ。 対局者が決意表明を終え、退室した後、立会人の桐山九段や副立会人の稲葉八段らによるミニトークショーがあった。もう一人の副立会人の畠山鎮八段(56)、現地大盤解説会の解説者・大橋貴洸七段(33)、聞き手・加藤桃子女流四段(31)の計5人が登壇した。 桐山九段は、糸谷九段に対して「藤井名人の作戦についていかない、独特な指し方をしてくれれば、いいなあ、と。それを期待しています」。同じ関西の後輩棋士が、自分らしく戦ってくれることを願った。 棋士養成機関「奨励会」での修業時代が糸谷九段と重なる稲葉八段は「対戦相手の駒台に、自分が取った駒を置いて反則負けになるなど、糸谷さんはデビュー当時くらいまでは反則も多かったんですけど、最近は、そういうそそっかしさもなくなって……」と話した。 戦型予想は、桐山九段が「▲2六歩△3四歩と思いますが、その後は分からない」と言い、稲葉八段も畠山八段も同調。稲葉八段は「横歩取り、一手損角換わり、雁木(がんぎ)」を候補に挙げ、「角道を止めて、雁木風に組んで、相手の対応を見ながら振り飛車にしたり、右玉にしたり。その場で考えようとしているのでは」と予想した。畠山八段は「阪田流向かい飛車もどき」と推し量った。 実際は、糸谷九段が2手目△8四歩から工夫を見せた。10:00午前のおやつ 両対局者に午前のおやつが出された。 藤井名人が選んだのは「フィナンシェ(紅茶)」と「自家製レモネード(ソーダ割り)」。フィナンシェは焦がしバターの深いコクとアールグレイの気品ある香りが楽しめる。 糸谷九段の注文は「王将チョコドーナツ・シュガードーナツ」と「カフェラテ(アイス)」。王将チョコドーナツは、将棋の駒をかたどったチョコレートがトッピングされた「将棋のまち高槻」らしさ満点のスイーツだ。将棋のまち高槻 第4局の舞台は、大阪府高槻市。大阪市福島区にあった関西将棋会館が2024年12月にJR高槻駅近くに移転オープンしており、市は「将棋のまち高槻」とうたう。 対局場は「高槻城公園芸術文…